重心を感じて立つ うまさきせつこのボディコントロール
肩甲骨の意識の仕方でできることが変わる
前後開脚ができない
開脚ができない、脚が上がらない
ロールアップ、ロールダウンができない
これらができない原因のほとんどは
「背骨が伸ばせていない」
ということです。
背骨?
一生懸命伸ばしてますけど..
どなたもそういわれますが、伸ばせていないんです。
背骨はよい状態で運動をするとき
まっすぐでも、しなっていてもしっかり伸びていてお休みしていません。
肋骨の形が見えず、お腹が縮むようでは背骨は伸びていません。
背骨が適切に伸びるための要は、肩甲骨です。
肩甲骨の位置感覚が明確で、肋骨から浮いて背骨周りの筋肉を使えることで
背骨が伸ばせ、あらゆる方向に無理なく向けます。
床に手をついて、1m先の床を見ることを
2つのパターンでしてもらいました。
(肩甲骨の意識がない状態)
(肩甲骨の意識がある状態)
上の写真は肩甲骨の意識をせず、背骨の連動もない状態。
背骨が伸びず、体の厚みもなくお腹は縮み。顔だけが床の方向に向いています。
1m先を見ているようには見えず、真下を見ているように見えます。
下の画像は肩甲骨を立てるようにして、背骨をつなげ
胸にいらない力も入らず、体の厚みも感じられます。
顔を隠していても、視線の方向が感じられます。
肩甲骨を肋骨から離すように肩甲骨の外側だけでなく
内側からも離し、さらに背骨の両脇も後ろ側に縦に広げるようにしています。
2番目の1m先の床を見る写真も同じことをしています。
これらも同じ使い方をしています。
「筒の体」から更に背骨を絞って使うと変化する股関節3(2019年7月12日 )
も
鎖骨、肩甲骨、背骨の方向と流れを継続して自由度の高い背骨(2019年7月16日 )
も
前肩の自己調整で腕、肩スッキリ(2019年7月21日 )
どれも同じように肩甲骨の意識から背骨、脇、股関節と連動させています。
体を薄っぺらい状態にしておくと
体は連動してくれません。
随分前のコラムですがまぐろのおなか
お腹にことさら力を入れるわけではありません。
胸郭が内圧でパンとはっている状態。
肩甲骨の位置が明確で、内圧で胸郭になりのある状態が作れているから
背骨が動いてくれる、股関節にも遊びができる
手足も思うように使えます。
開脚や開脚前屈、前後開脚、脚を上げる、背骨をしならせるなど
体の動きは、それができる条件を整えること。
肩甲骨の意識の仕方、体のつなげ方はその一歩です。