坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
肩と腕、肘ー肩甲骨につながる位置
このコラムをよく見て下さっている方は
肩甲骨から腕をつなげて使うことで
背骨も動いてくれて
腕のできる自由度が上がることをご存じだけれど
肩甲骨の可動域に余裕がない時には
ちょっとしたことで自由度が狭められたり、
痛みが出たりすることがある。
気を付けたいポイントをいくつか。
この方は肩口に痛みがあり、前肩になっている。
脇側面、脇の下を背骨中心に寄せて
肩甲骨につなげようとして、位置を修正しないまま
寄せたので、肘を背骨より後ろにせざるを得なくなった。
そうなると緑に矢印のような流れになるため
いっそう痛い。
肘を後ろに持っていくと、このままでは背骨が前に押され
反ってしまい、胸にも力が入る。
痛みがない状態でも、肩の位置や脇の方向を考えないまま
肘が背骨より後ろに行くと肩甲骨にはつながらない。
下の画像では、肩口を鎖骨を引くことで
肩甲骨をどう引くか(2018年4月1日)
肩甲骨と腕の付け根の位置が一致して
肘も背骨より前にくるように引き合い
肩甲骨と肘が引き合えてつながる状態になった。
胸の力も抜けて、体の裏側に意識が行く。
この経過ではまだ肩口にテンションがあるが
鎖骨を引いてきれいな立ち方-受講者様からのご質問3(2018年11月5日 )
で書いているような流れを作ってみたうえで
脇の下、脇側面を引き込み、肘は後ろに掬い上げるように張ってみると
下の図のように脇側面から広い面でつながり
脇から肘の床に向いている面は平たくなる。
上から2枚目の画像のように前側でなく
裏側の意識で使う感覚ができてくる。
痛みがある、不具合がある、は
どうすることもできないのでなく、
そこに負担がかかっているという信号。
底に負担がかからないようにするには
全体の流れを考えてみよう。
体には自然につながる位置がある。
諦めないで、探してみよう。