股関節の余分な力を抜いて負担の少ない長い脚に
体の中心から動きを展開する
ボディコントロールで覚えていただいたことを
動きに活かしていこうとすると
止まっている時にはしっかり感じられている感覚が飛んでしまい
なかなか感じている感覚を継続できないと言われる方もある。
これは感覚を動きにつなげる経験が
まだ浅いために動きの形に頭がとらわれてしまうということ。
シンプルな動きから少しずつ経験を積むしかない。
先日の新春洋舞フェスティバルでは
ボディコントロールのクラスでレッスンはされてきたが
踊りも舞台も初めて、という方も出演していただいた。
舞台の稽古を始めた時には、長く舞台に出ている人たちより、うんとできることもあった。
練習が終盤に差し掛かると、慣れていない動きには苦労されていたが
「ボディコントロールでしてきたことを思い出して」
と、アドバイスしてから、とても落ち着かれた。
「体の中心から」と頭を戻すと
意識の流れができてくる。
初めての人が舞台に出ていたことに気づかれた人はおられなかった。
それだけ動きが自然にできたということだと思っている。
その人の心の在り方とやり方次第で、人さまに見ていただける作品を作りたいと考えて
初めてトライしたことだが、1歩目の歩みができた。
体の中心から動きをつなげていくほど安心なことはない。
自分の中心が常に認識できて、そこから動くことを継続できると
動きが無理なく展開されてくる。
簡単に中心からの動きをつなげてみることとして
中心から脚を前後に分けた状態で
方向を変える時にはまず腰裏に感覚があるところから
向きを変えながら、それに脚がつながりながら
ついていく、ということをしてもらっている。
脚から向きを変えると中心がぶれるが
中心に意識があるところを継続しなから動きが始められると
中心を見失わない。
先日出会った方と体の話で盛り上がり
あれこれ話している時
「インナー感覚は心の動きととても近い」
というと
「インナーの1枚下はそのまま心」
という答えが返ってきた。
人に伝えることを表現していくのに中心が感じられること
インナー感覚を身につけていくことは
とても大切なことに間違いない。