股関節の余分な力を抜いて負担の少ない長い脚に
視線の方向、視野を広げる
先日のコラム
体幹の底を揃えてスムーズに重心移動できますか?(2018年11月28日)
でも少しだけ言及しているが
視線の向け方というのは
意識の仕方次第で全く見え方も
連動の仕方も違う。
ちょうど、昨日質問されたので
ご本人に歩いてもらった。
意識の持ち方、見方を説明して
実際に歩いてもらった。
最初は、目的の場所に向かって歩くとき
見えている範囲を聞くと
角度で言えば
前に向かって、せいぜい30度くらいしかなかった。
目的の場所を注視したり
一点だけを見つめようとすると視野は極端に狭くなる。
群舞などを踊っていて、位置関係が揃わないのは
目的の場所しか見ず、周りが見えないからだ。
注視せずに目的の場所のまだ遠くを自分の体の裏側から見る。
床まで意識を下ろした力の流れはまた体の中心に還り
大きなセンサーになって
大きな視野で見ることができる。
前方左右に人に立ってもらい
部屋の端からゆっくり遠くを見ながら歩いてもらったが
そうすると、これほど近づいた時にも
顔や目を動かさない状態で
左右に広がって立っている人がポーズを変えたのも
きっちり見ることができた。
注視している時は30度もなかった視野が
いっぺんに180度になる。
メンタルへの影響の仕方も大きい。
ひとつのことだけに必死になると
他のことは全く見えなくなる。
視野が広がり、周りが見えるととても落ち着く。
何かを忘れてしまっても
広く周りが見えると、することがわかる。
自分の体の流れを見ながら、周りが見える。
とても広い背中が
広い視野を見ている。
自分の意識次第で変化する視野に驚かれた。