重心を感じて立つ うまさきせつこのボディコントロール
体幹から肩甲骨、背骨を使う腕
腕を自由に使ったり
体幹の流れがある状態で、滑らかに痛みなく
自然に体が使えるのは
肩甲骨と腕の付け根の位置が一致して
他のあるべき骨の位置に連動してくれるから。
このコラムを読んでくださる方たちは
何度も聞いてくださっていることですね。
しかし、そうしたにもかかわらず
意識が腕や脚、動きの見えやすいところに移ってしまうと
肩甲骨と腕の付け根は
いとも簡単に抜けてしまいます。
腕を使う時には
動画でやっているように
腕自体を動かそうとするのでなく
脇を引き込んで、コントロールできる状態で
動きを起こします。
人がずっと体勢を変えないで生活できる生き物なら
いったん自分で設定したものを維持しやすいかもしれませんが
たとえ寝ていても、人は動いています。
その体勢なりに意識が移ってしまいやすいので
「つながる状態」を見失いやすく
自分自身は、つながる状態に設定した!と思っているから
抜けてしまっているのにも気づかない場合もあります。
それができなければ、生活できないのでなく
歪んだ状態でも、つながりがなくても
人は動けます。
ただ、それは長く続けると
体に負担がかかるということです。
感覚というのは伝えにくく、感じにくいもの。
ここでどれだけ言葉を尽くし、動画で説明しても
感じられないこともたくさんあります。
ひとりずつの体も環境も意識も
それぞれ違うので
同じ言葉で感覚がわかる人も
全くわからない人もあります。
それでも、自分なりに向き合ってみると
すぐにできなくても体は少しずつ変化し
以前に感じられなかったことが感じられます。
主体はその人自身。
その人自身が実際に動いて、感じてみなければ
何も変わることはありません。
ここに書かれたコラムの数々は
私が感じ、考えてきたこと。
それを見、読んでいただくことは
自分の体への、ご自身なりのアプローチを誘う道になります。