坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
怪我後1週間、体は歪まず
先週、レッスンして、帰宅後にお家で怪我をされた人が
昨日来られた。
怪我の影響を最小限にとどめて先に活かす(2018年11月9日)
脚の人差し指にひびが入っている。
指1本と言えども、体がバランスを取ろうとすると同時に
自分自身も庇って、動かさないようにしてしまうのが普通のことだが
稽古場に入って来られた時には、全く普通に歩いておられたので
びっくりした。
聞いていなければ、怪我しているとは思えない歩き方。
体はちっとも歪んでいなかった。
見れば腫れもほとんど引いて、足先の空いている靴を履いてこられていた。
靴を履くときに当たると、かなり痛いそうだが
入念に注意して来られた。
けがの程度にももちろん寄るが、庇って動かさないでいたら
体は著しく歪んでいたと思う。
いろいろご自身がやっていたことを話してくださった。
「こんなふうに庇って上から足を下ろすようにすると
めちゃくちゃ痛いんです。
つながりのないものは痛いんだ~と思い知りました。」
「踵をしっかりつけてから、土踏まずを伸ばしてゆっくり
拇指、小趾の根元を付けてから、指を伸ばすと痛くないんです」
電話で間の3本は裸足の時なら
あげておくのもアドバイスしたので
臨機応変に使い分けられている。
「結局は体幹!と身に沁みました。
体幹の意識なしで、痛くない状態はないですね。」
中心に還すための膝の引き上げや
両方の座骨の位置を揃えて
バラバラにならないようにすることも
練習してもらった。
怪我をしている時のレッスンは
繊細な注意力がいるが
よく整理して、いつもより感じられることが多かった。
自分のジャンルの動きで、よく注意されているということも
アドバイスで、
「わかった!これなんですね!」
と、喜んでおられた。
自分のその時の状況を
マイナスと捉えないで
チャンスととらえる。
それは大きなステップアップになる。