股関節の余分な力を抜いて負担の少ない長い脚に
ボディコントロールを踊りにつなげる
先日の東京WSのモダンダンスクラスでは
自分の体幹から出た力を人につなげる、
その力を自分の動きにして、また違うところから人に還す、
またそこから動きが出るということを
あまり頭で考えずに感じるままやっていただいて
どなたも楽しそうに無理のない動きをされていたが
神戸の通常クラスでは
自分自身でボディコントロールで身についた使い方を
踊りにつなげて活かすこともしてもらっている。
一連の動きのつなげ方だが、ひとつの例として
写真で撮ったものを説明してみる。
中心から脚を前後に分けた状態から
前側の脚に乗り込むのでなく
上下に引き合いしなった背骨から骨盤を押して
前後開脚の後ろ側の脚を使うときのように
肋骨を縮めずに脚を前後に引きあって
後ろ側の脚をつく場所は
実際の脚があるところでなく
引き合った体の延長上のまだ先にもっていく。
脚がついてからでなく見切り発車。
脚が地面につく前に体幹は起こされて
上下に引きあった背骨は床に垂直になる意識で
背骨から体幹の底を押しつつ
踵を垂直に地面に突き刺すように押している。
この時、足裏の土踏まずはしっかり伸びていて
床を押した力がまた体に還って
引き込まれているので
この状態は数秒キープされる。
脚は勝手に落ちてくるのでなく
垂直になった体幹を引き合いしならせて
ボディの方向が変わるから
脚も自分でコントロールして
シュッとすばやく下ろしている。
初めは痛いところが楽になれば・・
体が伸びれば・・
ひとつの動きができれば・・
という段階を踏んで
複数の動きを流れにできるようになってきた。
「掬い上げる」のキーワードで
ピルエットがぐらつかずにできた人もある。
静止してできることから動きの中でできること。
更に複数の動きをつなげることに展開ができていく。
踊りに限らず、どんな競技でも同じ。
できることが増えると、自分の体のコントロールがより楽しくなる。