開脚から痛みなく脚を回す意識付け
「正座ができない」を考えてみた
「正座ができない」と悩まれる方は思いのほか多い。
うちでも以前に足首が固くて正座が出来ない
というコラムで楽に正座できるように提案しているが
これでできるようになる人も多いが、それでもきつい人もいる。
「正座ができない」という人をよくよく観察していると
脚を折りたたまない状態なら股関節を折り
背骨を伸ばすことができる人も
正座になると骨盤と足はひとかたまりになり
膝小僧は下を向いている。
体幹部分が背骨が伸びない状態にしか使えていない。
お腹は固まり、骨盤は押し上げられて
足裏も縮んだまま。
「正座」は痛い、辛い
あの痛い感覚が来る!
と思うと、何とかして
脚に重みがかからないようにする意識が働き
いつもならできる体の流れを通すことから
真逆のことをしてしまう。
背骨を伸ばし、骨盤から座骨を押して
股関節が折れ、座骨~膝を長く使い
踵を引いて土踏まずを伸ばすことができれば
痛くないのだ、という経験を作ってみないと
意識をそちらに持っていけない。
いろんなことをやってみて
正座が楽にできる段階を踏むこととして
2つのことを提案する。
きょうはそのひとつを紹介する。
体幹の推進力の為にお腹を伸ばせる状態に
では、できるだけ楽にヤンキー座りをしてもらい
そこから立ち上がることを説明しているが
すぐにこのように座れない人もあるので
柱をもって体幹の底を押し背骨を伸ばすところから、やってみた。
まだ足裏の補足はしていないので、膝の位置も後ろに引っ張られて
十分に伸びてはいないが、骨盤から座骨を通して
体幹の底を押し
今の状態で最大伸びるところまで座骨~膝を伸ばして
骨盤と足を分けた。
足裏の感覚も感じられて、しっかり伸ばせると
膝から床の角度はほぼ90度になる。
これを引っ張り合いながら、つまんだ位置が
張りのあるまま角度を変えていくようにする。
足はパラレルになっていないが
股関節はきっちり折れて
腿やふくらはぎ、足首のきつさがない。
ヤンキー座りというのは楽に座れるようになると
結構いらない力が抜けて、背骨が伸び、推進力が使える
すぐれもの。
ここから床に移ってさらに折りたたんでいくことをしたのだが
体幹を通して背骨を伸ばすことと、足裏の使い方を
覚えていくと、無理なく正座ができるようになる!と
この方は実感されていた。
まだ足裏は直前までは踵をまっすぐ押せていたのが
最後に内を向いてしまうが、踵の上より
座骨が遠くに行く状態で折りたためた。
まだ動画にはできないが、必要なことをしてもらって
楽に無理なく正座できるようになってもらいたいと思っている。