肋骨の位置を整えて自然な力の流れを作る
床がしっかり踏めないのはなぜ?
「床が踏めない」
「膝から下の感覚がない」
と言われる人は結構たくさんおられる。
なぜ感覚がなくて、なぜ踏めないのか?
体幹の推進力が使える状態になっていない
背骨が伸びる状態になっていないということ。
先日、椅子に座った時に、やはり膝から下の感覚がないという人に
昨日のコラムで書いた
あらゆる動きにつながる体幹の推進力
の前段階、椅子に座って脚裏が通るかどうか
をしてもらった。
ご自分なりに座ったまま、床を踏めるように
模索された状態だが
足先から上に上げているので
足首の前側が縮んだだけ。
裏からの流れはないので、前腿に力が入っている。
骨盤も後傾している。
これでは踏めない。
ちょっと意地悪をして見た。
自分自身でしっかり踏んでいるはずの足裏を
中心に向かう方向と反対に押してみた。
いとも簡単に足は前にずれてしまった。
ずれなければOKと言う訳ではなく
足裏だけを必死で踏んでいる人の足は固さがある。
ふくらはぎ外側は固まっていたりする。
つながりがある状態で座っている場合は
殊更、足裏を強く踏む意識はない。
軽く置いているだけでもずれない。
誘導して骨盤から坐骨が押せる状態にすると
床からの還りがあって背骨が伸びた。
足裏は反対方向に押してもずれなくなった。
苦手意識があることは
できない理由がある。
頭が思い込んでいるやり方を
どう違うのかわかるためには
目に見えるできない部位だけをどんなに考えても
できることがない。
体全体が連動して、思う動きが出来ることを
頭に置いて自分を見て見ないと
苦手意識はなくなることがない。