肋骨の位置を整えて自然な力の流れを作る
つなげるつもりが、力の入る肩口、腕
昨日のレッスン。
体幹の推進力を使えるようにつなげようとして
意識したつもりが、目に見える部分に意識が行ってしまい
外側のいらない力が強く入ってしまう場合に
自分自身で、無理なく繋がる方向を探るやり方を
手助けしながら覚えてもらいました。
これはよく見かける状態。
脇を引き込もうと意識し過ぎて
肩全体を下に下げようとしてしまい、
腋の下を触ると
肩口や前腕が固くなりブルーのラインのように、脇に肩甲骨と腕を遮る
固い筋があります。
「肩を下げて!」
と言われた時に大抵の人がしてしまう「あれ」です。
そうすると「すごく脇を引き込んだ気分」にはなりますが
緑の丸印の部分は肩が盛り上がり
肩甲骨とその下にはくびれができています。
そのことを知らせて、逆により強い力をいったんいれてもらい
肩を無理矢理下げようとしている力を抜いてもらいました。
いったん、より強い力を入れてみると抜きやすいもの。
ご自分なりにいらない力を抜いた状態。
これだけでひとつ前の写真と比べて、肩に盛り上がりはなくなり
肩甲骨とその下のくびれくっきりはなくなっています。
ダウンベストのアームホールの形が変わっていますね。
本来引き込みたい方向に
インナーの力を誘導してみました。
誘導するのは、大抵は撫でる様な優しい力でしますが
こちらが触れない場所なので
それが感じられるように、いつもより強めの力を使っています。
それに反応されて、自分自身で引き込む感覚が出来ました。
肩が盛り上がらず、腕にきつさもなく
肩甲骨からの流れを遮るものもなく
自然な状態でつながりました。
お馴染の外側の力でなく、内側の奥深い力を感じられるようになるには
部分で考えてしまっている現実をまず認識しなければ
何も始まりません。
外側の力をまるで使わない訳ではありません。
でも、外側だけ使っていると
内の感覚は感じることはありません。
思い切り力を入れてみて、余分なものを抜いてみる。
そこに力が入らないためには
どこから動きのスタートをすれば、つながりが促されるか
試行錯誤してみてください。
誰もが持っている力。
必ずみつかります。
力で、頭でみつけるのでなく
感じながら探していくのです。