「痛い!きつい!」は楽で新たな感覚を得るきっかけ

うまさきせつこ

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テーマ:ワークショップ セミナー

「痛い!きつい!」は楽で新たな感覚を得るきっかけ

昨日の東京でのWS。
「体の中心を感じること」
に焦点を置いてレッスン。
そこで、とても気になったことを
じっくりお話しさせてもらいました。

いろんなアプローチから体の中心を感じると言うことは
殆どの方が普段の生活の中で当たり前にはしていないこと。
もちろん、すっと入って来られる方もありますが
経験していないことは、戸惑って当たり前。
初めての方が
「わ~っ!難しい!」
と言われても至極当然のことです。

自分の身に置き換えて考えてみる時
自分が思っているより、もっと内側の意識だったのを
外側で代用している時は感じられず
思うようにできない状態を
確かに言葉にすると
「難しい!」
になるのは理解できます。

ただ、その時に「難しい!」と言葉にしてしまうと
いい方には働きません。
これ、大事なところです。
言葉に出した途端、ほんとに全く感じられなくなります。

体の内奥の感覚は心の動きにとても通じていて
心で「難しい!」と感じる時には
新たな体の感覚を感じることができる1歩手前にいると言うことです。

例えば、脇を引き込んでみた、
でも肩には力が入っている、という時には
力の抜けない状態であると言うこと。
お馴染の感覚です。

慣れ親しんだ、知っている感覚ではない状態を実感したいときには
そのまま力の入っている状態をしっかり感じてみてください。
思い切り力を入れてみて、その力が抜ける状態を探してみます。
「痛い!きつい!」
という状態ほど、そこから脱却させてくれるきっかけがもらえます。

通常クラスで
「先生!ここ痛いんやけど」
と言われた方に
「じゃあ!もっと力を入れてみて!」
「わあ!きつい!」
「はい!力抜いて!」
「あっ!」
それだけで力が抜ける感覚を得る人もいます。

もちろん、そんなに単純に行かない場合もありますが
「きつい!」
と思えば、きつくなるところを通らず
痛くないラインを探すこと。

痛いラインは使わなければ痛くない
腰、脚の付け根が辛い
後手にすると肩が詰まる、腕が痛い
折りたたむ膝から下に力が入ってしまう

これらは痛いところを自覚して
自分の体の痛いところを感じてみて
どうすれば痛く無く使えるかやってみたもの。
この後はどなたも改善されています。

実は先週の舞台前、私も不注意で肩を傷めました。
寝る時にはジンジン冷たく、血行が悪くなっていることがわかります。
でも、痛いからと言って
そのままではどうしようもないこと。
「傷めています」と張り紙をして踊る訳にはいかないのです。

自分でどうすれば痛くないラインを使って踊れるか
試行錯誤して、痛くない方向を探って
痛くない方向にどんどん動かして
お陰様で無理なく痛みなく踊れました。
終わった後はまだ完全に痛みはないとは言えず
重たいものを持つと痛みますが
それ以外は痛いところがありません。

「難しい!」と言ってしまうと
そこから先にいく気力は失せてしまいます。
自分の体の痛さや感覚は、他の人には想像は出来ても
実感としてはわかりません。
自分自身が「難しい!」と判定してしまうと
自分の体は置き去りです。

自分自身が主体となること。
自転車に乗るには自分が運転してみること。
運転するのがその人であれば、方向付けも手伝ってはもらえますが
「難しい!」と自分で乗ることをやめてしまう子供は
決して自転車に乗れることはありません。

子供でないから「難しい!」と観念的に言ってしまうものですが
大人は頭の整理が出来ます。
いろいろ考えてやってみた、でも痛い、うまくできない、
は、その時は果てしなく難しいことに思えても
それを脱却するきっかけをもらっているのです。

とても辛い怪我をされた方も、昨日
「難しい!」と言われましたが
このお話をした後、自分で考えながら歩いて帰る時に
「脚がない!」
と感じるほど軽くなられたそうです。

少し進むとまた痛い。
そうか、使い方だ!とまた考えながら繰り返しておられます。
今までうまくいかなかったことをすぐにできなくて当たり前。
求める人には「難しい!」がチャンスになります。

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Mybestpro Members

うまさきせつこ
専門家

うまさきせつこ(ダンスインストラクター)

うまさきせつこモダンバレエ研究所

脚や股関節、肩、首の盛り上がり、正座できないなど体の辛い悩み、ダンサー、アスリートのしたいことがうまくいかない現状に自ら 編み出したボディコントロールで向き合う。定期クラス、WS、パーソナルレッスン

うまさきせつこプロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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