坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
踵の感覚で変わる立位体前屈
先日、壁を使って立位体前屈をしてもらった。
壁の方を向いて立位体前屈をする方法と
壁に背を向けてしてもらう方法と2つあるが
今回は背を向ける方。
何気なくしてもらうとこんな感じ。
壁にもたれるのでなく、坐骨を高く上げようとする意識はあるので
壁に密着しているが、踵の意識はされていないので
手が床から離れない。
この方のような意識がない場合は、前に完全に重心が行ってしまい壁に脚が全くつかない場合もある。
踵の感覚で変わる重心位置の差
前屈しているか立っているかの違いで、使い方は同じ。
踵を引いて、足裏の重心が踵にあっても後ろにもたれてしまわない感覚が出来る時には
坐骨までつながる感覚が出来るので
立位体前屈をして、床から手を離すことができる。
この場合、坐骨までの繋がりは出来、肩甲骨の位置も明確に出来ているが
坐骨に滑車が付いているとイメージして、その滑車をうまく使えなかったので
肩甲骨、股関節、踵をつなげる感覚
股間節から折りたたむ感覚が薄れてしまう。
本来、黄色の点線の部分まで坐骨の位置は高くなっていたが
ちょっとした感覚のずれで腿の裏は縮み、流れの方向が変わって
位置が下りてきてしまった。
「生えている方向」に伸ばす、である。
体を2つ折りにしようと思うと
股関節を引き込んで肋骨は縮まないようにして
背骨を伸ばしていきたい。
肩甲骨、股関節、踵をつなげてスッキリ長座
まず、踵の感覚、足裏が踵かつま先、
シーソーのようにどちらかにしか乗れないバランスでなく
調整できる足裏は少しの練習で可能になる。
1週間も続けてみれば、足裏の感覚は全く違ってくるし
繋がりの変化も感じられるようになる。
踵と土踏まずで体幹につながるアーチを作る
そして、坐骨まで感覚が繋がったら、
上で述べているような体幹の位置と流れを意識できる準備ができる。
急がば回れ。
意識してみて全く変わらない人はまずいない。