肋骨の位置を整えて自然な力の流れを作る
繋がるライン、痛くない方向を探す
インナーの使い方は、その意識をしてこなかった人には
「ここを動かして」
と言ったところで、いきなりできるものではない。
運動をよくされてきたからすぐできる、というものでもない。
動画や文章で理解してもらえる範囲は
その人の得ている感覚に寄るが
実際に一緒にやっていく過程では徐々に得て行かれる。
初めは動画で見えるような外側の動きをとらえられるが
体幹の位置感覚を覚えられると
今まで動かしにくく感じていたところがまず動いてきて
今までとは感触が変わる。
そこから、もっと繊細な感覚が生まれてくる。
「つながり」に関しては随分感覚がおわかりになっているが
それでも、「ここが痛いです」「ここに張りがあります」
という場合に、自分で痛くないライン、方向をどうやって探すか
どうすれば痛くなく出来るか、
今までにやっていることを改めて点検し
その人それぞれに理解できていないところを補足しながらやってみた。
以前に五十肩になった方。
使う方向によって痛みがある。
肩を使うのでなく、脇と肩甲骨、背骨の方向を一緒に探って楽に痛みなく伸びた。
その後、脚につなげてみるのも、軽く無理がない。
痛みなく肩甲骨を使い背骨につなげる
痛みはないが感覚が感じにくかった背骨。
特に胸椎がなかなかしならなかったが
何度も試行錯誤して、はっきり感じられるようになった。
朝起き抜け 背骨、股関節のストレッチと
体幹の推進力でストレスなく開脚前屈、脚抜き
の最初で使っている背骨の中心に脇を寄せることをしている。
脇の引き込みは得意な人だが
より明確な感覚ができるように
上がる肩、詰まる股関節を自分で調整する
をしてもらって、肘も膝も引き上げて使っています
で、脇~肘、肘~手先を分けながらつなげることもできた。
開脚も開脚前屈もできるが、膝裏が痛いと言われる。
股関節の引き込みと脚方向への張りが足りないのと
方向が合わず、膝下が少し捻じれていたのを
痛くない方向を探し、体幹の動きに合わせて、こまめに方向を合わせられるように
一緒に練習した。
「痛い」
「痛くない」は実際に出来てみれば
ほんの少しの違いでしかないことがわかるが
上手くいかない時には果てしなく遠い目標に思えるし
その時は出来る気が全くしない。
痛いところに集中するのでなく
そこにつながる中心に自分の痛いところはどう繋がり
どう遮っているのか考えてみれば
「痛くない」に辿りつく。
こちらで「治す」ことはできないが
「痛くない」ようにできることを一緒に考えることはできる。