膝小僧、引き上げられますか?

うまさきせつこ

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テーマ:ボディコントロール

膝小僧、引き上げられますか?

膝が今一つ楽に伸びない
思う方向に脚が上げられず、コントロールできない

こういう時、ハムストリングスの固さや
股関節を引き込んで骨盤と脚を分けられていない
ということも原因の一つだが
壁を使って痛くない開脚
この使い方を応用して前後開脚したりすると
なぜ足裏が真上にあるままできないのか
なぜ腿の裏が伸びる方向に行かず、床方向に押してしまうのだろうと
よく観察してみて気づいた。
あらっ!みんな膝小僧を引き上げる、ということをしていない。

膝小僧の引き上げ
こうして体幹からつなげて、腿裏を伸ばしてくると
足裏は天井を向く。
膝の角度は鈍角になっている。
腿裏が柔らかく伸び、天井に向けた足裏までつながるが

膝小僧引き上げられていない
坐骨を中心に集めて、脚が開く方向にしようとすると
足裏は天井方向でなく外に開き、股関節は内向きになってしまう。
中心からつながる道から逸れてしまう。
腿裏が一度に短くなり、元は90度以上あった膝の角度は鋭角に近くなってくる。
なぜこうなるか?

もはやお馴染の電車の車両の例えだが
体幹を先頭車両として坐骨~膝、膝~足首、かかとと
体幹に続く車両が
うまく調節してくれる、ゆとりのあるジョイント部分でつながれて
電車は曲がりくねった線路でも脱線することなく
スムーズについていく。
各車両は長さが変わらず、縮むことがないので先頭車両に従って行ける。

2番目の写真で足裏が天井方向に向けられず
それによって股関節の方向が変わってしまうのは
股関節はしっかり引き込まれて、腿の裏側も一旦つかわれたが
膝小僧が使われず、落ちたままなので、腿と膝はジョイントがないのと同じになる。
ジョイントがないまま、方向を変えようとすると
膝は固く深く埋まってしまい
坐骨~膝が張りのない状態になってしまい、
つながりがなくなり、動いて売れないので、仕方なく
足裏を外に向けることで、代償行為をした結果になる。

膝小僧の引き上げ2
膝小僧を引き上げられた場合は
坐骨~膝の長さは長いまま体幹~足裏までつながりがあり
股関節のコントロールが出来る。

膝小僧引き上げられていない2
膝小僧の引き上げ3
プリエの状態で、膝小僧を引き上げないのと
膝小僧を引き上げられた時の違い。
上の写真は坐骨~膝の車両の膝側の端っこが不明確になって短く
張りがなくなったため、坐骨が感じにくく
方向のコントロールが出来ない。

下の写真では膝小僧を引き上げて膝裏にゆとりを作り
坐骨~膝を長くした状態で、流れの繋がりが出来たので
股関節から膝の角度、股関節の方向のコントロールがしっかり出来ている。

ハムストリングスを固めずに脚を伸ばす
で、徐々に脚を上げていく経過でも
膝小僧は引き上げられているから、足裏は上にあり
坐骨~膝の長さは変わらないままで、体幹からの流れを使えている。

前側を使ってはいけないと言う恐怖心がある人が多いが
前腿を固める訳ではなく
流れに添って必要な分は使っている。

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うまさきせつこ
専門家

うまさきせつこ(ダンスインストラクター)

うまさきせつこモダンバレエ研究所

脚や股関節、肩、首の盛り上がり、正座できないなど体の辛い悩み、ダンサー、アスリートのしたいことがうまくいかない現状に自ら 編み出したボディコントロールで向き合う。定期クラス、WS、パーソナルレッスン

うまさきせつこプロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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