薄い膝下の感覚ー感じられるきっかけを作る

お盆休み明け初めてのクラス。
どうも膝下の感覚が薄い、という方
坐骨歩きをしてみても、腰が落ちて骨盤と脚は分かれておらず
楽そうに見えません。

立ってもらうと骨盤の高さが違い、
やはり骨盤と脚は分かれておらず、脚はつながりがなく
足裏も流れが通らず不安定です。
背骨も伸びにくくなっています。

初めは誘導して直そうと思ったのですが
自分で骨盤と脚を分ける感覚のきっかけを作ってもらうことにしました。

たまたま稽古場にあったゴムを脚の付け根に巻いてみました。
これは随分前に書いたコラム
大きなお尻を小さく見せたい
を思い出したもの。
これで感覚のきっかけがつかめないかな？と思ってやってみたものです。
「あっ！」
忘れかけたイメージを思い出されたようです。

私は何もしていませんが、股関節の感覚が蘇ったようで
みるみる尾骨が下り、坐骨が感じられて、お尻と脚が分かれてきました。

坐骨歩きしてみると、「楽～！」
座った時に坐骨が立つ状態になっていても
歩き出すと、脚に引っ張られて骨盤が後傾した状態になっていたのが
股関節がきちんと折れて、引き込みができ
坐骨が足に引っ張られず、背骨が伸びた状態で坐骨歩きができました。

レッスン終盤。
背骨が伸びて脇も縮まず、骨盤が歪んでもおらず
骨盤の幅の中から脚が出て分かれ
膝はまだ少し内を向くものの、
現状の脚なりに繋がりを感じられる状態に戻りました。

人に直してもらうのはたやすいですが、自分で戻せる方がもっとよい。
きっかけは高い器具を購入しなくても
どこにでもあります。
いったん感じたものは、例えば手で輪っかを作って
足の付け根を圧迫しただけでも感じられます。