股関節の余分な力を抜いて負担の少ない長い脚に
自分発信の『楽』な体
人の体はそれぞれで
お顔が違うように、体も同じ体の人はない。
よく似たタイプであっても同じではない。
同じようにやってみてうまくいくこともあるが
しっくりこないこともある。
人の体は教科書通りにはいかない。
車の運転でも教習所で習った通りのことをそのまましている人はなく
料理の仕方でも親に教えてもらったことは
同じような味に思えても加減は違う。
初めは言われるとおり、されるとおりにやってみて
楽になるが、自分でやってみると思うようにならない。
自分発信で生まれた「楽」ではないからである。
その人自身の体で流れを感じてみて
意識する方向を覚えていくことがいる。
初めは慣れない感覚に戸惑い
慣れ親しんだ感覚に体は戻ろうとする。
自分がしようとすることと
体がそれまで知っている感覚には差がある。
これを埋めていくのに
行ったり来たり、行っては戻り、また修正して
結構な時間がかかるように思うが
気が付けば、体は大きく変化している。
自分の体でありながら、自分の体について知らないことはたくさんあり
それを知っていくのに、いろんなアプローチで
体を使ってみて、楽な状態を感じてみて
自分では当たり前の状態がとてもしんどいことだったと知ると
もうしんどかった状態には戻りたくなくなる。
楽になったらなったで
微妙なさじ加減で、体が全く違う反応をする事も感じられて来る。
それを感じる時には、更に体は変わっている。
普段は無理なく出来ることの調子が狂って思うようにいかない時
よくよく考えてみると
緊張して、いらない力が入っていたり
前日、とても力のいる作業をしたときなどは
感覚が変わり、自分では気付かずに代償行為で補い
おかしな使い方をしている時もある。
一筋縄ではいかないが
自分の体が大きく変化してきたからこそ思えること。
うまく行かない時、その部分からいったん離れてみて
違う方向から意識を変えてみると
気付くこともある。
どこからアプローチしても体はつながっている。
自分自身で実感し、ひとつずつ腑に落ちることを
して、体も意識も大きく変わる。