坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
骨盤を前後傾させずに座る
レッスンであることをしてもらおうと思って
両膝を立てた状態から正座で座ってもらおうとすると
股関節を引き込もうとして骨盤を前傾させて座り
正座した時には背中もお腹も抜けてしまっている人、
或いは、背中が抜けないようにしようとして
腰やお尻を丸くしてしまい、骨盤が後傾して
前腿に力を入れてしまう人をみかけた。
正座や椅子に座ることは、日常生活では多いので
これを意識できるだけでも、自分が気になる体の改善につながると思うので
楽できれいに座れることを意識してもらいたいところ。
骨盤が前傾する人は、上の写真のように
お尻を後ろに引くだけをしているので
背骨は伸びず、お腹が縮んでしまい
座った時には、前に傾き、お腹も縮んで
坐骨~膝も短く、楽そうには見えない。
こちらは、背骨が上下にしっかり伸びて
坐骨を押せる状態になっている。
背骨~坐骨も長く伸びている。
後に見える椅子に座っている人も
非常に楽にきれいに座っている。
赤い線で示しているように背骨~坐骨だけでなく
下腹も伸び、脇も骨盤が上に持ち上げられずに伸びている。
昨日書いたコラム、開脚の角度がなかなか進みません
の初め2枚の写真で見られるのと同じこと。
骨盤が後傾して、前腿に力が入る人も
赤い矢印がなくなっている状態。
「ただ座るだけに、こんな大変なこと、わざわざするの?」
と、思う人もあるかも知れないが
これはきちんとできてしまうと、まったくきつさがない。
このモデルさんも、とっても気楽にされている。
きつそうに見えるのに、自分の座る姿勢が
「特にしんどいとは思わないけど」
という方もあるが
しんどさは慣れてしまうと、いつものことで
特にきついとは思わなくなるが、一旦楽に座れるようになると
何ときついことをしていたんだろうと思うようになる。
「しんどいとは思わないけど」
なんだか理由はわからないけど、うまくできないことがあるのは
自分の生活習慣で培っている
よくない姿勢から、なかなか修正できないことが多々ある。
日常生活でできないことは
大事な場面でもできることはない。