本来の力を出せる状態、出せない状態

うまさきせつこ

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テーマ:ボディコントロール

本来の力を出せる状態、出せない状態

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新しく見える方のご相談で多いのは
肩周りや股関節が動きにくい、きつさがあると言うもの。

どなたも程度の違いはあるが
そのままではその方が本来持っている力が出せない状態であることがほとんど。
痛かったり、固まっていたりする、その部分が辛いので
その部分をなんとか治したいと思われるのはもっともなことだと思うが
そこが元々の原因であることは少なく
違うところからの影響で、その部分がきつい状態になっている。
体はつながっているので、自然に体全体でバランスを取ろうとするからである。

体全体のありたい骨の位置を認識して
自分なりにそれに近づけるように試行錯誤していく途上で
いつのまにかきつかった状態を忘れてしまう。
完全でなくても、充分に楽に機能する体に少しずつなっている。

力が出せない状態
力を出せる状態
この写真は、2人向かい合って
床に座っている人を立たせるときの違い。

上の写真では腕だけで引っ張ろうとしている為
肩が盛り上がり、お腹は縮み、如何にもきつそう。
座っている相手にも流れは伝わらず
ただ引っ張られて痛いだけなので
じぶんでそうしようと思わなくても
腕にも肩にも背中にも力が入り、余計に立ち上がることができない。

下の写真では、骨の位置をイメージして
自分の体の流れが全身にある状態で、体幹全部で相手に向き合っているので
引き合う前から、相手に無理なく流れが伝わり
座っている相手も立たせてくれる相手に心配がない。
手をつないだ瞬間に、既に信頼できる力の流れがある。

この後、無理なく立ちあがることが出来ている。
小さな女性が、体重の重い、体の大きな男性を立たせようとしても
体の流れが伝われば無理なく、最小の力で立たせることができる。

流れができる骨の位置を覚えていくことは
体の全ての状態が整っていなくても
その過程の中でできるようになっていくことがたくさんある。

「骨は変わらないんだから」
「骨が歪んでいるんだから無理でしょ」

骨自体は変わらなくても、骨のあり方を変えることはできる。
電車の車両の形は変わらなくても
線路を整備して流れが出来れば、電車は動く。
骨は骨だけで動かない。
周りの筋肉がいい方向に助けてくれるように
使っていくことを時間をかけてやっていく。

何もしなければそのままか、更にきつくなることもあるが
楽になる為の取り組みをして行けば
それまでに感じていたよりはずっと改善される。
見た目の印象も動き方も変化していく人たちを実際に見ている。
無理と言われたことが、無理でなくなることも普通にある。

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Mybestpro Members

うまさきせつこ
専門家

うまさきせつこ(ダンスインストラクター)

うまさきせつこモダンバレエ研究所

脚や股関節、肩、首の盛り上がり、正座できないなど体の辛い悩み、ダンサー、アスリートのしたいことがうまくいかない現状に自ら 編み出したボディコントロールで向き合う。定期クラス、WS、パーソナルレッスン

うまさきせつこプロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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