坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
脇を引き込むのに強い力はいりません
「脇を引き込んで」
と言うと肩甲骨の端っこが脇の下で
がちっと固まってしまう人も多いのですが
例えば
こんなふうに脇を引き込む時、腕自体を床に付けようとすると
そうなります。
これに力はいらないのです。
タオルを長く、床に向かって垂らしてみて下さい。
これには重りが付いていると想像して
タオルが引っ張れたまま、その重りを床に置いていくのと同じです。
お稽古で皆さんがお持ちのペットボトルなどを持ってもらいました。
上の写真は意識しないで何気なく持ってもらったもの。
肩甲骨と腕ははずれて、腕自体で持っているので
腕の前側は盛り上がっています。
下の写真は肩甲骨からつなげて持つように意識したもの。
少し力は入っているのですが(もっと力はいりません)
腕の始まりの位置がうんと後ろになっていて肩甲骨からつながって
腕の前側はすっきりしてるのがわかります。
ボトルを近づけたところ。
上の写真のように腕で近づけると
後ろに引いたラインが肩甲骨の位置ですが
そこには少ししかついておらず
肩の位置も高くなり、当然腕に力が入ります。
下の写真では無理なく自然に脇を引いているので
肩甲骨のライン上に腕の付け根もあります。
腕に力が入らず、肩の位置も下にあり
首が長く、反り気味の腰もまし。
背骨もつなげて考えられるようになると
背中全体でさせることが出来ます。
参考:ベビーカーを押す時
『脇を引き込み肩甲骨はがし』の脇の引き込み
なかなかうまくいかないい時
「どうしたら力が抜けるか」を考えてみて下さい。
体の流れをイメージしてみて、力が入っていると感じたら
その流し方をソフトにしてみる。
それでも力が入るようであれば、流れの始点を変えてみる。
そういう微細なイメージを持って見ると
きっかけがつかめることも多くなります。