股関節の余分な力を抜いて負担の少ない長い脚に
肩や腕に力が入る人に
肩甲骨の意識が出来たけれど
バージョンが変わると、肩甲骨の位置が定かでなくなり
肩や腕に力が入ってしまう人は多いので、イメージしやすいように
考えてみました。
まず肩甲骨の位置を明確にしてみる
写真は、肩甲骨を肋骨からはがしたものをつかんでみたところです。
これで肩甲骨の位置ははっきりわかるので
私が回し下げようとしなくても、ご自分で回し下げられました。
参考:肩甲骨の回し下げ方 肘の引っ張り方
見た目にも肩の位置や幅が全く変わっていることがわかります。
肩甲骨と脇を同じラインにするために
このコラムをずっと読んで下さっている方や
私のレッスンを受けて下さった方は「肩甲骨と脇のラインを合わせる」ことで
どのような効果を生むか、良くわかって下さっていると思いますが
頭で理解するのと、実際に体が行うこととは差が出来るので
それを埋めて行こうと思います。
肩甲骨をはがした状態から、腕を横に引っ張ってもらいました。
肩甲骨を中心に寄せることで、腕が大きく伸びるようにしようとされたところ
脇の下をピンポイントで寄せてしまったので固まってしまい
脇も肩も腕にも力が入り(赤丸)
腰から脇側面、腕とつながる広い幅の状態にならずに
Tシャツで隠れてわかりにくいですが
ソーセージの先のように脇が狭くなってしまいました。
こちらは脇の下を直接寄せるのではなく
肩甲骨の周りを柔らかく、大きな範囲で寄せて
脇の下も柔らかく、後ろに抜けるように使い
肩甲骨ー脇ー肘まで、滑らかに広がるように誘導しました。
肩甲骨の位置が定まり、背骨も連動し裏側が感じられる状態で
腕がつながって楽そうです。
参考:肩甲骨の状態とできる動きを考えてみる
体幹がぶれることなく脇の方向を合わせて腕の位置を変える
『雪庇』をイメージしてみましょう
この説明をする時、「雪庇」が頭に浮かびました。
『雪庇』とは雪が降った山頂などの風下側にできる雪の塊ですが
この飛び出た雪庇を肩甲骨として
そこに続く道を腕と考えると
先にあげたように脇全体を大きな範囲で使い
肩甲骨を中心に寄せて
脇の下が広く滑らかにつながるようにイメージしてみましょう。
肩甲骨から脇、腕への繋がりは、こんな感じです。
ご自分でどんなイメージに置き換えても
感覚がわかればしめたもの。
「脇の引き込み」については、たくさんのコラムを書いていますので
お悩み解決の糸口にお役立ていただくと嬉しいです。