坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
『脇の引き込み」がうまく行かない人に
コラムの中で「脇を引き込む」ことをいろんな形でお話ししているが
動画で見て試してみたり、
WSなどに参加されて、実際に私に誘導された時は
確かに感じられて実感したのに
1人になってやってみると
「あれっ!?うまくいかない」
という方のお話も聞くので、それについて書いてみようと思う。
脇を引き込み肩甲骨はがし
を見て、トライされた方も多いと思うが
一旦感じられたのにその感覚を再現できない人の多くは
腕に力が入り、腕の力を使っていて、肝心な脇は抜けて肩甲骨とは連動していなかったり
力の方向が一方向に引っ張られたり、引き合いを意識していても片側が弱かったりする
写真の赤い枠を見てほしい。
肩甲骨~脇~肘までは脇を引き込んだり、引き込みつつ送り出す時
この角度が変わったとしても、各辺の長さは変わらない。
私が例えに良く使う「電車の車両」の長さはずっと変わらない。
長さが縮むことはない。
壁に背中をつけて脇を引き込んだとしたら
肩甲骨が壁から離れることはない。
脇を引き込んで、壁に脇の端がついても
肘は脇とは反対方向にも結構な力で引っ張られている。
この引き合うベクトルがうまく成立しなくて、引き込みがうまく行かない人が多いと思われる。
反対に送り出す時には、腕に持って行かれて、脇が抜ける。
肩甲骨から尾骨まで引いた青い線は
肩甲骨が脇と連動していると、それを尾骨方向に引き下ろすように
うまくつながり、背骨がしっかり使えて、コントロールできる幅が増えていく。
双方で、押すと相手が引くということをしているが
これも上の写真のように肩甲骨と脇が連動して
押す側も引く側も、肩甲骨~脇~肘で連動した「かぎかっこ」が縮まず
使えている。
こちらは押された側の脇~肘が押されるままになって縮んで腕だけが緊張し
完全に脇が抜けたところ。
電車の車両の一部が壊れると他の車両も働かなくなると言うことになる。
「脇~肘」を張り合った1本にして、肩甲骨と同じラインまで押す。
これがうまく出来ない人は、肩が持ち上げられやすく、腕もたるみやすい。
引き合うベクトルのど片側が弱く、片側が強い。
うまく行かない人は参考にして下さい。