股関節の余分な力を抜いて負担の少ない長い脚に
三日月を寝かせる2
先日、三日月を寝かせるのコラムでは
実際の人間の体で、わかりやすい写真がなかったので、写真を撮ってみた。
三日月の形に見える体は、単に背中を丸めているのではない。
肩甲骨をはがし、背骨が楽に動く状態にして
三日月に模した体幹部分はサイズが変わらず
尾骨から送り出されるようにして
脚につながっている。
この三日月は、背骨が丸く撓って
最大限伸ばされている。
お腹の方も丸く縮まず、背骨と同じように下腹が長く抜けている。
この場合の伸びると言うのは、反ることではなく
背骨、お腹を丸く広げていくことで
張りのある三日月のような形になる。
股関節を引き込み送り出すと言うのは
骨盤と脚は分けられているが、
股関節の中にコントロールできるように脚が引き込まれ
引き込まれながらも、縮んで固まらないようになっている。
もっと簡単に言えば
脚の付け根がハイレグ水着のように斜めに切れ上がらずに
スクール水着のように前も横も後ろも付け根が下ろされている状態にする。
このようにできた時には、うまく連動していく。
この引き込み、送り出しがない状態で、これは屈曲、伸展と考えてしまうと
骨盤と脚がひとかたまりになり、いらない力が生まれ、難しくなってくる。
屈曲、伸展は骨盤の幅からはみ出さず、脚の付け根が斜めでなく
均一な状態になっていると
脚が自然に流れの方向に出ていき
無理な力が入らずに体幹部分とつながっていく。
寝かせていく時には、三日月に押されるようにして
やはり一旦しっかり伸びて張りのある坐骨~膝、膝から土踏まず、と言うように
サイズが縮まず、膨らまず送られて
全身の繋がりによって、
きれいな弧を描くロールダウンになる。
どこか部分的に突出した力が使われていないから
無理なく自然に起きる、寝るができる。
股関節の引き込み、送り出しなく
張りのある流れの引き合いを無視して
骨盤をそのまま傾けたりすると、繋がりは切れて
いっぺんに力が入ったり、
お腹を固めてキープしようとしてしまう。
体の裏側から、骨盤の下をかいくぐるように
流れを作っていく。
言葉や写真だけで説明するのは限りがある。
実際に体感してもらうのが
早道かも知れない。