腿が固まり膝が伸びなくなるのは・・

2016年5月16日公開 / 2021年3月3日更新

テーマ：ボディコントロール

コラムカテゴリ：スクール・習い事

腿が固まり膝が伸びなくなるのは・・

先日のＷＳで、膝を曲げると腿がカチカチに筋張り
ロックがかかったように膝が伸びない人を見ていて
「あっ！」と思った。

膝を曲げる・・と言うと、自分の方に引き寄せるベクトルだけになっている。　　　⇒
膝を折る・・と言うと、双方向のベクトルがあって、その途中を引っ張っている　。⇔
膝を自分の体の方に引っ張る方向だけになっているので
骨盤と脚は分かれず、坐骨～膝の認識がなくなり
自分の方に引きよせられた一方向の力が、ひとところに固まる状態になっている。

誘導して感覚を促すこともできるが
自分自身で感じてほしかったので、下の写真のようにやっていただいた。

片足裏を壁につけて、押しながら股関節を引き込む形で
膝を折っていく。
坐骨～土踏まずまでが感じられる。
膝を曲げようとするのではないから、勝手に膝と付け根が折れていく。

押し合い、引き合うことをしながら
壁にお尻が近づいていくと、股関節が引き込まれて
太腿がどんどん細くなっているのが見える。
膝自体を曲げようとすると、太腿に力が入り、そこが固まって縮んでいる。
起点、終点を張り合って、途中は自然に折れていくから
流れが堰き止められずに力が通っていく。

この後、立ってもらって股関節を前後に分ける状態で
前足を折ると、太腿に無駄な力がかからず、坐骨～膝は長い。
この関係を失わずに後ろ側の骨盤の角度を合わせて
流れをせき止めないように進めていくと
前後開脚ができる。