股関節の引き込み、送り出しを実感するワークショップ
一方通行では得られない感覚
昨日のWSでは、引き続き開脚から開脚前屈ができるように
進めていたが、皆さんが
股関節を引き込む、送り出す、が随分できるようになって来られた。
体育座りは全員が坐骨を立てて座れるようになった。
股関節の微妙な感覚がわかってくると
流れの方向と角度を合わせていくことで
できることを実感された。
開脚は今までできていても、きつい状態でされていた人は
自然で無理のないクオリティの高い開脚や開脚前屈が出来た。
前後開脚も、今までとは違う感覚で出来てきた。
全員の体をチェックしていくうちに
今回参加の方達は、みな腓骨(膝下の外側の細い方の骨)側の緊張が大きかったので
急遽、膝下の緊張を抜く感覚を覚えてもらうこともやってみた。
この方は見た目としては、くるぶし内側が大きく変形していた。
ふくらはぎ外側に歪んで、脚の内側が踏めなかったので
ずっとくるぶし内側を押さえるようにされていて
脚のそこらじゅうに力が入っていたが
椅子に座って、股関節を引き込み、そこからの流れの方向を
強い力が入らないでできる方向に合わせることをしてみた。
そうすると、かなり力が抜けて、内踝の変形が気にならなくなっている。
感覚を立ってからも同じように保つには時間はかかるが
まずできるところで感覚を覚えていくことが大事だと思う。
全員に同じことをして頂いた。
この日のWSでは、半年ぶり位に来られた方もいて
この方が来ると非常に場が面白い。
私が説明することを自分の納得できる言葉にすぐ置き換えられる。
その言い回しも非常に面白い独特のものなので、聞いていて笑ってしまう。
それを聞いているうちに、ハムストリングスが固まり
膝が伸びない人の原因も新たにわかってきた。
その場の思いつきでやっていただいたことは、感覚としてとらえてもらえたようである。
教える側からの発信ばかりでなく
それを受ける人からの発信も学ぶことが大きい。
人の体は皆それぞれ違うから、
教える方が知らない感覚もまた伝えられることで
双方の理解が深まる。
一方通行では得られないものが、この場ではある。
経験を積んだ大人のWSでは
教わる人から帰ってくるものをたくさんいただく。
笑いの絶えない楽しくも有意義な時間を有難うございます。