股関節の余分な力を抜いて負担の少ない長い脚に
発想を柔軟に変えて段階を踏む長座前屈への道のり
昨日のコラムでも触れている長座前屈の体幹の感覚を寝て覚える
昨日のクラスでもこれをやって頂くと、無理なく体育座り、長座、そこからの前屈が出来る人が続出した。
背骨の伸びる感覚、股関節を引き込む感覚、肋骨と下腹が連動鶴感覚などを
大事にしてほしかったので、あえて寝たままの前屈をしてもらったが
膝に不安がある人でも、負荷を少なく痛みなくされている。
ところが
このようにきれいに伸びることが出来て
この状態はとても楽だと言われるが
前屈しようとすると、きつくなり
「とてもここから前屈できる気がしない」
これは股関節の引き込みの角度が変われば背骨の角度も
同じように角度が変わるはずだが
(フォークリフトの根元の角度が変わると考えて下さい)
上から覆いかぶさるようにしようとする気持ちが働くので
体幹の繋がりが分離してしまうから
出来る気がしないのである。
頭ではわかっていても、体の感覚としては
今のところはイメージ付けされていないので
そこで発想を変えてみた。
椅子を使って、股関節を引き込み前屈する場合は
しっかり感覚をつかまれている。
尾骨~背骨を通して、坐骨を寄せ
骨盤を団体行動しないように動かすことが出来ている。
更に足元に台を作って
股関節を引き込みながら長座の意識で脚を伸ばしてみた。
これ以上行くと、感覚が抜けてしまうので
ここで留めた。
前の椅子に脚を載せるところまで行きたいが
焦って無理をすることもない。
「同じことなのになんででしょう?」
と驚かれていた。
できるところで確実に感覚を得ることが大切で
最終形に意識なく行ってしまうと、できることがない。
頭と脚が逆さになろうが、横向きになろうが、向きが変わろうが
自分に出来るところで感じられれば、それが何より大事なことだ。
人はある設定で感覚をつかんでいても
少し設定が変わると、それまで覚えた感覚でないところでしようとしてしまう。
冷静になって、どの意識がいるのか考えてやってみるとできる。
ある程度、感覚をつかめてきた人は
海と山ほどの違いはなく、ほんの少しのミリ感覚の違いでしかない。
冷静にやればできることが、焦るためにできないのは勿体ない。
うまく行かなければ発想を変えて
自分のできるところから感覚を確かめていく。
アプローチを考えれば、できることがある。