全体を見る目

うまさきせつこ

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テーマ:ボディコントロール

全体を見る目

運動する時だけでなく、普通に歩く時でも立っている時でも
どこに視線の焦点を持ってくるか、あまり考えていない人も多いのではないだろうか。

以前にも、ブログかコラムか忘れてしまったが
同じようなことを書いた気がするので重複するかも知れないが
書いてみようと思う。

不思議なものでレッスンをしていると、例え体が見えなくても
顔を見ただけで、その人が出来ているかできていないか
体が通っているか、、部分に留まっているかそんなことも見えてしまう。

先日のレッスンの時も、なかなか繋がりが感じられなくて
目を宙に浮かせたり、首を傾げたりしている人があったので
それをしていると絶対に感じられないと、どうやってみるかをお話しした。

きれいな景色を見る時、例えば眼前に広がる海を見た時
波の一点をみるだろうか。
おそらく全体をみるだろう。
地平線の彼方に焦点を合わせるのではないだろうか。
遠い彼方に焦点を合わせた時には、その視線の延長上にあるものは
それを注視しなくても見えるはずだ。

遠いところを見ている時には、もっと近くではねている魚も
波打ち際で遊んでいる子供も視野の中に入っている。
もっと近くでは自分のほぼ横にいる人の服の色なども見える。
全体を見る、と言うのはそういうことだ。

運動する時でも、普通に立っている時でも
どこか一点を見るのでなく、焦点を遠くに置いて周りを感じる時には
自分の背中から視点を広げている。
しっかりした体の状態で見ている。

背骨を感じて、そこから焦点を遠くに置いて下さい、とトライしてもらった。
そうすると、全員が自分の体の流れを感じられるようになった。
首も縮んでいなければ背骨がスッキリ伸びて、体幹をかっじている姿で立っている。
無駄なものが取れていくのだ。
首を傾げたり、目を宙にさ迷わせている時には考えているように見えて
頭の中は真っ白で、何も感じられず、ただのポーズになっている。
どなたも「本当にそうですね」とびっくりされていた。

これも一つの訓練になる。
前だけでなく、後ろを向いていても感じられたり
聞こえないくらい小さな声でも聞こえたりして、地獄耳と言われたりするのも
視覚だけでなく、皮膚感覚であったり、聴覚だったり
いろんな感度が自然に感じられていると言うことだろう。

こういうことから自分を感じるだけでなく周りを感じて
臨機応変に対応していくことができていく。

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うまさきせつこ
専門家

うまさきせつこ(ダンスインストラクター)

うまさきせつこモダンバレエ研究所

脚や股関節、肩、首の盛り上がり、正座できないなど体の辛い悩み、ダンサー、アスリートのしたいことがうまくいかない現状に自ら 編み出したボディコントロールで向き合う。定期クラス、WS、パーソナルレッスン

うまさきせつこプロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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