重心を感じて立つ うまさきせつこのボディコントロール
肋骨を縮めずに背骨をひとつずつ明確に使う
背骨を動かす意識として、
肩甲骨や脇の位置を明確に
「ここにあります」
と意識して、そこから流れを作っていくことを
レッスンしている皆さんにはお伝えしているが
背骨を動かすと、肋骨は一緒に喜んで団体行動、
骨盤も一緒に
「私も行く!行く!」
脚も一緒に「行きたくないねんけど」と言いながらついていってしまう・・
と、なってしまう人もあるので
昨日は肋骨を縮めないで、背骨をひとつずつ感じていくことを
ひとりずつ誘導してやってみた。
一番上の画像は肋骨と背骨があるべき位置にある状態。
背中の伸ばし方で安定する体幹
のやり方で意識してもらっている。
2番目の画像は、わかりやすい写真がないのが残念だが
肋骨と背骨をの位置を意識してもらって、肩甲骨をはがした状態で
肋骨をそのままに維持して、自分の感じられる肋骨の後ろ側にあるイメージして
その一点を後ろに引いてみる、と言うことをしてもらった。
いきなり丸くなるのでなく、肋骨の方向を変えずに背骨の一点を後ろに引く。
「肋骨の角度」は変わっていない。
だから肋骨はお腹に押し付けられない。
これはどなたもきちんと感じることが出来た。
3番目の写真は肋骨と背骨を意識することをしておらず
単に丸くなろうと背骨を動かそうとしたため
肋骨はお腹に押し付けられ、肩甲骨は上に上がってしまった。
感じられるのは胸椎の後ろ側が張っている感覚だけ。
つながりはまるでない。
2番目の写真のように
肋骨をあるべき位置に留めて
背骨を一点後ろに引いた時の感覚は
カレー皿の底に、ラップがぴったり、形のままくっついている気分。
(このイメージがわかりにくい人は、カレー皿にラップをはり
レンジでチン!して、しばらく放置してみて下さい。
忘れたころにどうなるかご覧あれ!)
元々の形が損なわれていないのである。
背中の伸ばし方で安定する体幹
で背骨は上下に引き延ばされて、骨の位置の認識は充分にあるので
3番目の写真のように感覚がなくならず、
背骨全体の張り感が感じられる。
一点後ろに引いたところから、一つずつ、骨を後ろに引いて動かすことをしてもらった。
それがこの写真。
無理なくきれいなカーブになり
きつさがない。
背骨は棒のように使うのではなく
ひとつずつ丁寧に動かしていく。
表現が合っているかどうかわからないが、だるま落としのだるまさんを
少しずつずらしていくようなイメージ。
丸くなろうとすると、肋骨は影響されてついてくる。
そうすると背骨は邪魔されて、思うように全体のしなりを感じられない。
私は毎晩、お風呂の湯船のカーブを利用してやっております(^^)
気持ちよく可動域が広がっていきます。