開脚前屈ー背骨の角度で見失いやすい感覚

うまさきせつこ

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テーマ:ボディコントロール

開脚前屈ー背骨の角度で見失いやすい感覚

開脚前屈や前後開脚で前屈する時も同じだが
たくさん前に行こうとして
いっぺんに繋がりがなくなってしまう人はとても多い。
頭が「前に行く」ことまっしぐらになってしまう。

「できた時の最終形」を頭に描くのはいいが
プロセスはどこかに飛んでいる。
最終形に至るにはプロセスがあるのに、いきなり頭はそこに行くのである。

頭だけ前に行き、背骨が縮んだ開脚前屈
背骨の角度、股関節の角度がつながった開脚前屈
[背中の伸ばし方で安定する体幹 http://mbp-japan.com/hyogo/us-bodycontrol/column/55652/]]
の2枚目の写真のように体幹が意識できる状態で前屈を初めても
上の写真のように、頭が先行すると
背骨はもちろん縮んで、肋骨は押し込まれ、肩甲骨も上がってしまう。
つながりがなくなるので、股関節から出る脚はねじれている。
骨盤も後傾気味になる。

下の写真では、背骨を反らすのではなく、体幹が安定したまま角度が変わり
繋がりがある状態で、脚は股関節から引き込まれ送り出されているので
しっかりと張りが見え、脚がねじれずに伸びている。

背骨がしっかり伸びた開脚前屈
坐骨をもう少し寄せて、脚の角度を楽にしてほしいが
背骨は縮まず随分伸びて、楽に開脚前屈が出来た。
でも腰の辺りはまだまだ伸ばせる。

いやいや・・
そんなふうにはとてもとても・・
という方も段階を踏めばいい。

坐骨が立たない時の方法
脇を上げて腕の角度が背骨の延長になれば、もっといいが
普通の床に座ると坐骨は立たないという方は
こんなふうにお尻の下に座布団でもマットでも引いてもらって
嵩上げすればいい。
坐骨が立ち、股関節を引き込む状態にできる。
苦しいのを無理矢理するよりも、出来る感覚を覚える方が大事に思う。
まず「出来る感覚」を覚えて、少しずつハードルを上げればいい。

開脚前屈
もともと開脚前屈は出来る人だが
「股関節も背中も楽~!」
とストレスのない状態でできたようである。

できたらOK!では次の飛躍はない。
もちろんできたら嬉しいことだし、一歩前に進んでいるが
無理なく出来るようになってこそ、次のハードルが超えられる。
クオリティを上げていくことで、次の目標に楽に取り組める。

たかが開脚前屈、されど開脚前屈。
これが楽にできるようになると、大きな自信になる。


先日のWSに参加して下さった、マイベストプロのほさき整骨院の穂崎先生が
私が書いたカルテを元にボディコントロールのことをコラムで書いて下さっています。
うまさきせつこ先生のWS参加第二回目
有難うございます。

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Mybestpro Members

うまさきせつこ
専門家

うまさきせつこ(ダンスインストラクター)

うまさきせつこモダンバレエ研究所

脚や股関節、肩、首の盛り上がり、正座できないなど体の辛い悩み、ダンサー、アスリートのしたいことがうまくいかない現状に自ら 編み出したボディコントロールで向き合う。定期クラス、WS、パーソナルレッスン

うまさきせつこプロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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