肋骨の位置を整えて自然な力の流れを作る
反り腰の改善
昨日のコラム反り腰のままでは中心に集めるのは無理
を書いたら、東京で何度かWSを受けて下さっている方から
「まさにタイムリーでした!
あまりに嬉しくて興奮してしまいました」
と喜んで下さっているメールが来た。
これがつながるプリエなんだ!
坐骨を中心に集めるのはこんな感覚なんだ!
と、実感して下さったらしい。
ご自分の反り腰を改善したくて、ずっとアンテナを張り
自分自身でできることを試行錯誤している方なので、スッキリ体にはまったのだろう。
わかるタイミング、アプローチは人によって違うが
このコラムは今月で、もう4年書いている。
私自身も進化させてもらっているので、じっくり見てもらえば
ご自分のリアルタイムの体にはまるヒントが、どこかにあるかも知れない。
と、いうことで・・・
先日、反り腰で不安定になる人を誘導してみた。
上はいつもの立ち姿、下は誘導後。
もちろん100%改善されたわけではない。
本当はもう少し背骨の位置は後ろに来てほしい。
が・・
背中、お腹、股関節、足の長さ、何よりかかとの角度も違う。
体幹部分から脚を通せる位置に誘導しただけでは
最初は脚の上に立てず、コケそうになっていた。
坐骨が中心に寄る感覚、背骨の通る感覚、坐骨から踵に至る感覚が
この方なりにつながった。
この方の場合は体が小さな方だったから
私が持ち上げてみて、下から脚を引っ張ってもらって
繋がりの感覚がわかったが、誰にでもできる訳ではない。
そこで・・・
肘を上げてプリエで用意。
この時のプリエは膝を曲げる意識でなく、
背中から流れた力が坐骨の角っこで折れて膝の方に伝わるイメージで。
膝を曲げる、ではなく、股関節を折って。
腕を真下に、できるだけブラブラしないように手先でなく、肘を下に振り下ろす。
これは踵を床に押すようにして、ルルベしているが
いきなりできない人は、ルルベでなく単に踵をつけて伸びるだけでもいい。
これも難しい人は、同じではないが
体幹の軸をそのままにスッキリ立ち上がる
の動画のように座り、上の写真のように肘を上に上げて振り下ろして
背中が頭上に抜けるように立ってみて。
足指を少し上げた状態で、かかとを1センチほどあげておくと、よりわかりやすい。
背中は腰椎の縦のばしを意識しながら
立つときは腕を振り下ろしながら、脚の付け根を下に押しながら、かかとを踏みおろす。
というような段階を踏んで。
ルルベで伸びた立ち姿。
おっさんのように、低い声で「ほおっ!」と声を出しながらやってみると
背中に意識が通りやすい。
それをお勧めしたら、一生懸命、声を出しながらやってくださった。
すごくカワイイ。
やってくださった甲斐あって、感覚をつかまれた。