股関節の余分な力を抜いて負担の少ない長い脚に
肋骨の位置ー前側だけ考えてませんか?
東京でも神戸でも感じることだが
肋骨、と言うと
こんな形であることはどなたも想像されるが
なぜか前側にしか意識が行かない。
背中側も全部つながってますよと言うことは頭から抜けてしまう。
「背中側から肋骨はありますよ」
と言うと、一瞬、目が点になる。
「わ~!そうですよね~!」
と気づかれる。
上の写真では、前側だけを意識して
肋骨を整え、胴体を長く伸ばそうとされているが
ウエスト辺りに線が出来ているのがわかるだろうか。
床側に押し付けているので、腰もお腹も縮んで
上下の伸びは感じられない。
背中側のイメージはこんな感じ。
着ているニットを伸ばしているように
上下に広げ、青い印の部分は寝ていれば床に着いている。
(肩甲骨と同じライン上にあるということ)
そして胴長美人で脚も長く
のように微細な意識で伸ばしていくと
下の写真のようにお腹自体に力を入れずに自然に伸ばされる。
この状態はきつさがなく、気持ちがいいほどの感覚になる。
背中側に意識を置いて、体の裏側をしっかり使っているので
前側には力が入らない。
脚を上げるのでも、お腹に力を入れているのでなく
体の裏側をしっかりつないでいくことで、お腹は縮まずに使える。
お腹が固くなっていたり、横皺が入ったり
きつさを感じるのは、通りがなく無理な状態になっている。
寝て、座って感じてみて下さい。
注意を受ける時、「腹筋を使って!」「お腹を引き上げて」
と言われることも多いだろう。
見た目にはそう見えるが、そのまま言われた通りにやってみると
うまくいかないで、よりおかしくなったりする。
目に見える部分だけを注意されている訳で、
動きとして成立する方法をを含んだ注意ではないので
部分そのものに働きかけると、そこだけが突出して使われて
他の部分はつながりがなく、休んでしまう。
で、「ほんとにやる気あるの?」になってしまう。
注意された言葉をそのままでなく
自分自身で理解して
自分の体全体の流れを修正する言葉に置き換えて使わなければ
よくなることはない。
人任せではよくならない。