韃靼のキリスト、泉 勝志追悼展「遥かなる夢」
心と体の自由度を更に求めて
東京両国で行われたI.Oダンスフレーム公演
が終了した。
3日間のうち、2日は自分も出演させて頂いて、他の方々の作品もフルに見せて頂いて
来られたお客様と共に共有する時間を過ごして
いろいろ感じることがたくさんあった。
この公演では、どなたも本当に自分がやってみたいと思うことに
真摯に挑戦されているのが伝わってくる。
見て下さるお客様もそれを感じて下さっているのだろう。
こじんまりとした劇場の空間がとても熱く、直に熱が伝わってくる。
見に来て下さった方のお1人が
それに触れて下さっている。
人、という名の芸術
舞台は出演者だけで成立するものではない。
それを作るために準備してご苦労下さっている主催者とスタッフ、関係者
見に来て下さるお客様があってこそ、共有の空間ができる。
この文章の中で
「人はどれだけ自由になれるのか?」
と言うことを書いて下さっているが、
出演されているどなたも心も体も、今よりもっと自由になることを求めて
こんなことをあんなことをしたくて
それを表現できる体を求めて
更にそこから発展するこころも在り様を感じたくて
日々、体を動かしたり、考えたり、感じたりしていることは間違いない。
誰に頼まれたのでもなく
やりなさいと強制されてしているのでもなく
自らが選んで
芯から湧き上がってくるものに突き動かされて
取り組んでいるわけで
そこに嘘はない。
その人そのもの、を生で感じることで
感動したり、心からの拍手を頂いたりできる訳で
感じられなければ、それはない。
人が共有してできる空間に
体の声、心の声を感じてもらうために
その時の自分ができることをしている。
私自身はまだまだ足りないことばかりで
終われば、またいろいろ考えることがあるし
DVDを見れば更にいろいろ思うことだろう。
しかし、そこで終わらずに次に新たにつなげていくエネルギーを
頂いて、今できないことを次回に、
そこでできなければ、またその次へと
もっと自由になることに挑戦していく闘いが続いていく。
闘う相手は誰でもない自分自身である。
舞台とはそういう場であることを再認識した。
こんな有難い場はない。
この舞台に関わって下さった皆様に
心より感謝致します。
本当に有難うございました。