肋骨の位置を整えて自然な力の流れを作る
座っている人を楽に立たせる(前から)
以前に車椅子に乗ったおじいさんを娘さんらしい人が
バスに載せるのに
ご自分がバス後方のステップの上側に立ち
車椅子から脚だけをステップにかけさせて
一瞬でバスに載せ、また一瞬で、ステップに一番近い座席に座らせるところを見た。
あまりに見事な手際で
思わず見入ってしまった。
引っ張る娘さんも、おじいさんもごく自然な状態で
全く無理がなく、危なさや大変さを感じさせなかった。
介助をする人こそ、体の状態をイメージできるやり方を覚えてほしいものだ。
それがあれば、どれだけ暮らしのなかに彩が出ることか。
特に体の自由が効かない人を相手にするのでなくても
踊る場面、運動する場面、日常生活でもあることだ。
自分の体の感覚が育っていなければできることではないので
日常生活の中で活かして身に付け、自分自身の能力UPにも役立てていただきたい。
動画の初めのように、上に掬い上げるのでなく
体が向かってくる方向に引くのだ。
自分も相手も大きな力を必要とせず
無理なく痛い思いをすることなく、楽に立たせることができる。
こういうことが日常生活でもできたら
体を動かし、無理なく使う感覚はかなり育っている。