脇を引き込んだのにうまくいかない

うまさきせつこ

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テーマ:ボディコントロール

脇を引き込んだのにうまくいかない

回し下げた肩甲骨と脇のラインを揃えると
体幹が整いやすく、連動してくれるところが、増えていくので
このコラムでも、いろんなバージョンでお話ししているが
「脇を引き込む」

単品の動作では体が理解しているつもりでも
動きの質や方向が変わると
引き込んだはいいけれど
無意識にその時の状態とは違っていることに気づかないまま
固めてしまうことも多々ある。
例えば

脇の状態が変化している
こちらの画像では左右の肩甲骨の位置、脇の奥行きの位置が違う。
右側だけ、誘導して直してもらった。
立っている状態では、この感覚は意識できるようになっておられるが
バーを持つときに肘から先に伸ばしてしまい
脇も引き込んだけれど、押し付けた形になってしまった。

肩甲骨と脇が一致しない状態で腕を使った時には
一致した感覚を知っている人は
脇が頼りなく感じられるので、
腕や肩に力が入ったまま、引き込みを継続しようとして
より力を入れて、脇を引き込んでしまう。

最初の状態がやはり大切で
プロセスを踏むことが肝心になってくる。
最初の状態をしっかり整えると、意識は継続しやすい。
どんなに使える人でも、速い動きでも、無意識になっていたとしても
一瞬のうちに体幹の状態を整える作業をしている。

ダランとしているように見えても、繋がりがある状態でいる。
力を込めて構えている人より、無駄な力が抜けている人の方が
強かったり、いいパフォーマンスが出来る。

長年の習慣、使い方を変えるのは生半可ではないけれど
そうしてきて、体が完全に変化した人たちを見てきた。
それは動くことを職業にしている訳ではない人たちだ。

初めは腰が痛い、股関節が辛い、腕が上がらないと来られた人たち。
レッスンしながら、ひとつずつ体に覚え込ませて
今は滑らかに動く人たちを見ていると、血のにじむような努力ではなく
体の変化を楽しんで、自分の体に興味を向けて来られている。

少し変わった、を喜んで、過ごすうちに
あっという間に1年3年5年と経過して
気付いたら、体は全く変化している。

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うまさきせつこ
専門家

うまさきせつこ(ダンスインストラクター)

うまさきせつこモダンバレエ研究所

脚や股関節、肩、首の盛り上がり、正座できないなど体の辛い悩み、ダンサー、アスリートのしたいことがうまくいかない現状に自ら 編み出したボディコントロールで向き合う。定期クラス、WS、パーソナルレッスン

うまさきせつこプロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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