肋骨の位置を整えて自然な力の流れを作る
下腹を使って股関節を深く引き込む
昨日の下腹の使い方、骨盤の向きで背骨を無理なく伸ばす
をしてもらっていたら
悪くはないけれども、脇から肘が落ちたり、首が縮んだり、不安定な感じがする人もあり
よくよく見てみたら、みんな股関節の引き込みが浅いのだと気付いた。
股関節を折ることはされているけれども、下腹を引き合った状態でされていない。
しっかり引き込むと、手をはさんでおくと引っ張っても抜けないくらい深く折り込んでいる。
正座からでなく膝立ちした状態から始めてもらった。
お臍を背骨に引き寄せ、上下に引っ張った状態で、それが縮まないまま
股関節を折っていくと腿に力が入らずに引き込める。
この辺りの角度では
少し背骨にテンションがかかる、やや前傾の状態と
それに持って行かれない先に書いたお臍をひきよせることとを繰り返しながら
角度を徐々に調整している。
ここまでくるとかなり安定しているが、安心してお腹が抜けやすく
背中は丸くなりやすい。
肋骨が背骨に引き寄せられてしまわないように
肋骨の形を保って、下腹は上下に長く伸ばすと同時に
肩甲骨の下あたりを縦に広げるようにすると更に伸びる。
ここでは、いきなり腕をぜんぶ伸ばさずに、肩甲骨から脇を繰り出すように使ってもらった。
大抵の方はオレンジ色で示した、肩甲骨、肩口を回し下げたところから、
脇、肘を繰り出していくのが希薄になってつながりが途絶える。
また、首も縮んでしまう。
背骨の繋がりがあり、留められた肩甲骨が脇のラインと一致して
脇も背骨のラインと同じラインになって安定する。