本番直前には体の流れを確認する

うまさきせつこ

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テーマ:ボディコントロール

本番直前には体の流れを確認する

本番直前の楽屋前の廊下などに行くと
壁につかまって黙々と、バーレッスンをじっくりやる人やら
床で開脚して、じっとしてる人やら
最後の最後に振りの確認をしてる人やら様々である。

何をやろうと、自分の体も心も本番に向かういい状態を作り出せればOKである。
その人が本番に臨むプロセスは人それぞれでよい。

ただ、何となく形だけプロセスを踏んでも
いざとなると体はガチガチ、脚は冷えて次が出番だと言うのに
脚がつった!と慌ててしまうこともある。

私の場合は、体の流れを確認したりすることが多い。
楽屋が混んでいなければ楽屋の椅子に座って
中心からの流れを確認して動かしたりするし
混んでいれば、邪魔にならない場所で、立ってじっくり
肩甲骨、脇、背骨、首、坐骨、脚、足裏と流れを通していくことをやっている。
股関節の入れ込み、送り出し、張り、流れの感覚、と確かめていくと
それだけで芯からポカポカしてくる。
これは本当に次が出番!と言う時でも舞台袖でも地味にできる。

まず小さく体の流れを起こしていって、そこから心配な部分があれば
入念にその部分のストレッチもする。
実は本番前、私はあまりガンガン動かないタイプなんですけどね。
動きのイメージを呼吸と流れで感じていたりする。

先日も推薦入試を受ける高校生には勧めたら
不安なく、体が動いて変な緊張もしなかったと言っていた。
昨日も今日が本番だと言う人と一緒にやってみた。
ついでに踊りの中でうまくいかない、というところの使い方もやってみた。
ぎごちなかったところがしっかりできるようになって安心されたと思う。

しかし「冷やさない」と言うことはとても大切で
楽屋ではバレエシューズなどは履かない。
ゆったりとした室内履き、遠赤外線ソックスとかレッグウォーマーを持って行って
これからの冬場は「メグリズム」はかかせない。
温かなものを着て、ウインドブレーカーを着たり脱いだり・・の調整。

以前は本番前に脚がつることがよくあったが、最近はなくなってきた。
それでも「脚がつった」人のために。

スポーツドリンクや果物の果汁をまず飲む。
脚がつる時には脱水状態になっていることが多い。
そしてつったところを温めるのが早いが
一番効くのはホットパック。
楽屋でレンジがあればいいが、なければ熱湯でタオルを緩く搾り(ヒタヒタ)
ビニール袋に入れたものを更にバスタオルなどで包み患部に当てる。
これはすごく早い。
なぜかカイロより効き目がある。
なければカイロでもいいが時間がかかる。

時間が本当になければ、ドライヤー。
一時的にだけど回復する。
こんなものをいっぱい持って行くから舞台の時の荷物は
夜逃げ!?くらいの勢い。

これから舞台の多い時期。
よろしければご参考に。

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うまさきせつこ
専門家

うまさきせつこ(ダンスインストラクター)

うまさきせつこモダンバレエ研究所

脚や股関節、肩、首の盛り上がり、正座できないなど体の辛い悩み、ダンサー、アスリートのしたいことがうまくいかない現状に自ら 編み出したボディコントロールで向き合う。定期クラス、WS、パーソナルレッスン

うまさきせつこプロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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