重心を感じて立つ うまさきせつこのボディコントロール
脇の幅、腕の幅、腕を使う支点の違い2
先日、脇の幅、腕の幅、腕を使う支点の違い
で、腕を使う際に肩甲骨を留めた位置と腕の付け根のラインを一致させることで
可動域が違ってくるお話をかいているが
今回は実際に動かしてもらった。
(肩甲骨と腕の付け根不一致)
(肩甲骨と腕の付け根一致)
上の写真は、腕が根元からでなく、先の方から使われて
腕に脇や肩甲骨も連れて行かれるので、上腕が固くなり
盛り上がっている。
引っ張られてこの角度から背中が見える。
この写真の角度では見えないが
首から肩へのラインも盛り上がって狭くなっている。
体幹からのつながりは固くなったところで遮られて
初めは流れを意識したとしても、腕だけの動きになってしまい
自分で意識していたつもりが、肩甲骨も肩も上がってしまう。
無意識の状態では、このような使い方をする人が大半になる。
下の写真では意識をし過ぎて、腰が前に出ているが
肩甲骨を留めたところにほぼ腕の付け根を一致させることを考えておられるので
腕は肩甲骨から脇を経て、つながりがある。
こうしている時の腕は軽く、無理がない。
下の写真は力の流れがどう使われているか矢印で示してみた。
脇が肩甲骨と腕の付け根のラインが一致するように引き込まれて
肩甲骨の下から腕が繰り出されている。
鎖骨が前から後ろに引かれるように上がると
肩甲骨も下がる。
更に下に繰り下げるようにしてから
腕の根元から先端へと振り子のように
流れが送られると、楽で長くきれいな腕で使うことができる。
こんなことは、運動の練習やレッスンの中だけでなく
ベビーカーを押したり、スーパーでカートを押したり
お料理する時、パソコンを使う時
ものを抱え持つとき、寝る時でさえイメージしてから寝ることで使うことができる。
生活のあらゆる場面で、意識を養うことが可能である。
レッスンや運動の場で、活かせるようにするために
毎日の習慣にすることの方が意識する時間は多く
確実に身に付いていく。