坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
痛い、痛くない
2月1日に公開している
痛くて固い膝を楽に折りたたむストレッチ
では、坐骨を後ろに引いた時、完全に膝を伸ばしてはいませんが
ある程度、感覚がつかめたら伸ばす方もやってみて下さい。
上の写真は「痛い」方。
股関節を引き込みながら、坐骨から、かかと~土踏まずまで流れを通していきますが
この写真では、緑の丸印を見てもらうと
お腹が落ちて、背中も丸くなっています。
こうすると、膝が床方向に向かって押される形になり
伸びていく方向には流れが作れず、痛くなったり
膝裏、腿の裏、ふくらはぎまで固くなります。
膝にもともと痛みがない人は、そこがとても張るので
「すごく伸ばした!」意識になりますが、更に伸びていく方向ではなく
押しすぎて過伸展します。
下の写真では、痛みなく伸ばすことが出来ています。
お腹も縮まず、背中も伸びていて、ブルーのラインのように
流れができています。
1本の直線が真ん中で折れ目が出来たように
どちらにも引っ張ることのできる状態です。
坐骨~膝の長さも違っています。
膝が痛くなるのは、事故などの外的な怪我でなければ
このように無意識に流れの方向が違う使い方の頻度が増えていくたびに
傷みやすくなることが多いと思っています。
膝自体よりも、自然な流れができない体の状態に
知らず知らずのうちになっていることが大きいかと思います。
体はつながっているので、膝をよくすれば治ると言うわけではなく
膝を(他の部分もですが)傷めない
体の流れを意識していくことが大切です。
膝が痛かったり、体に痛いところがあると、生活のクオリティは低下します。
痛みが長く続くと、「痛くない」「楽な」状態を忘れてしまうものです。
逆に「痛くない」「楽な」状態を当たり前のものとして生活していると
そうでない状態が気持ち悪くなるものです。
流れの通りがない状態に違和感を感じるほどに
自分の体の感覚に敏感になっていきたいですね。