肋骨の位置を整えて自然な力の流れを作る
股関節の調整でストレスなく脚を上げる
昨年末
上げるとパンパンの脚にさよなら!
小さな感覚で線が見える体幹からの動き
背骨を伸ばし脚につなげる感覚はストレスがありません
などで、書いてきたが
「脚を上げよう」とすると、脚は重く短くなる。
背骨からつなげ、遠くへ引っ張り・・脚は軽く浮くが
90度以上に持ってくると、一度に腿に力がはいったり、付け根が詰まってくる。
開脚したり、脚を動かしたりするときに
脚の付け根や内腿を引き込みつつ引っ張るのと同じだが
床にお尻が着いている時とは違い、脚を上げる時は
高く上げようとする気持ちが先走り
体幹の状態が変わりやすく不安定になりやすい。
脚に骨盤が持って行かれないようにと
坐骨を引き過ぎるとお尻が出てしまう。
内腿を引き込みつつ、お尻の底から背骨に循環するように・・は
脚とつながる体幹部分の意識だし
瓶のふたを捩じる様に坐骨を回す・・は体幹とつながる脚の意識。
股関節の使い方は体幹と脚をつなぎつつ、分けて使っているが
体幹をめぐる力の流れと、脚をコントロールする力の流れとの
2つの交差する力が重なっているところが股関節であるということである。
長く折ったタオルを2人で1枚ずつ持ち
1枚を縦に中心で折って端と中心を手で持つ。
1枚は輪っかを下にして上下に引っ張り
1枚はこれにくぐらせて、左右に引っ張る。
それぞれのタオルが体幹と脚の流れであり
手で持ったタオルが交差するところが股関節と思ってもらえるとわかるだろうか。
更にもっとタオルがあれば、もっと細部の流れができていくけれど
それを書いていくのは果てしない。
言葉での説明は動画をもってしても難しい。
この感覚はやってみてもらわなくては、頭で考えすぎてしまうと
感覚として実感することが難しい。
体で感覚として実感することと、頭での理解が両方できれば言うことはないが
頭で考えるだけでは、体でできることはない。
だからイメージを伝えていく。
イメージで感覚を育てることをやっているのである。
骨盤の前後傾改善と内腿の可動域を広げるストレッチ
も、距離を短くして股関節の感覚を覚えていくものになっている。
坐骨の方から意識して脚を開くと全く同じことになる。
段階を経ながら、少しずつ感覚を覚えて行こう。