一体感を共有する   

うまさきせつこ

うまさきせつこ

テーマ:催し

一体感を共有する



昨日のクリエィティブダンスシアターによる
『Cross in the space-観る、語る、踊る、遊ぶ』

この写真は、最後のワークショップのもの。
持ち上げているのは、常に舞台に出ているようなダンサーだけでなく、
普段は舞台をご覧になることの方が多い方たち。
「人を持ち上げる」ような経験のない方たちだ。

人の体は60%が水で出来ていると言うが
そのお水を揺らすように優しくゆすっていく。
まず2人がその人の体の揺れを感じあって、次の人たちが
その揺れを受け取り、次の人に渡す、というように3順していく。

優しくゆすられた人は、ゆるゆるにほどけて
ゆすった人、ゆすられた人の間には、一体感と信頼感が生まれている。
そして一気に頭上まで持ち上げる。
ここから頭上に差し上げたまま歩いても、軽く、重みを感じない。

ゆすられた人もゆすった人も、なぜか心地よい。
「ランララッララン」と、「風の谷のナウシカ」を一緒に口ずさんでしまったりして
みんなが笑っている。


いくつかのグループに分かれて、全員が持ち上げられた。
男性でもこのとおり。


ゆるやかにみんなで動いて、リトミックや
またグループに分かれて、みんなで「こんなことしよう」を
形にしてみる。
どんなことをしたかったのか、それを見て当てあう。
「伝える」とか「歩く」とか「つながり」とか
言葉は違っても、イメージが伝わってくる。


作品上映とパフォーマンスの後、そのまま残ってワークショップに参加して下さった方々。
「写真を撮りましょ~」のタイミングが遅かったので
数人いらっしゃらない方、ごめんなさい。(カメラマンは私)

時間が押して、和太鼓奏者の小島 功義さんと全員のセッションができなかったのは残念だった。
故 泉 克芳先生の「サイレントラジオ」の上映。
作品の発想と、群舞の圧倒的な迫力、折田 克子先生とのほんの短いお2人の動きに
圧倒された。
普通にはできないことを何気なく、さらっと・・脳裏に残って離れない。

パフォーマンスも含めて、まだまだするたびに「こんなふうに」
「こんなことを」が増えていくだろう。
年齢を経るごとに、表現も「こうしたい」も変化してくる。

その中のひとつとして、出演者だけでなく「一体感を共有する」ことも
大事なこととしてある。
「共有する」ことがどんどん増幅していくようなことができたら、と思う。

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Mybestpro Members

うまさきせつこ
専門家

うまさきせつこ(ダンスインストラクター)

うまさきせつこモダンバレエ研究所

脚や股関節、肩、首の盛り上がり、正座できないなど体の辛い悩み、ダンサー、アスリートのしたいことがうまくいかない現状に自ら 編み出したボディコントロールで向き合う。定期クラス、WS、パーソナルレッスン

うまさきせつこプロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

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