重心を感じて立つ うまさきせつこのボディコントロール
肘を弛めて使う・・猿手
「猿手」の人は女性や子供に多い。
関節の可動域や柔軟性の高い人によく見られる。
手の平を上にして、前に手を伸ばすと肘までピッタリくっつく。
これに悩む人も多い。
踊る時、動く時、まっすぐ伸ばしても曲がって見える。
きれいに見えない。
腕を一生懸命伸ばそうとして、肘をぴんぴんに力を入れて伸ばしている。
猿手でない人でも同じことを言うが
肘はぴんぴんに力を入れて伸ばしても、長くもきれいにも見えない。
腕の内側が平たく感じられる伸ばし方で、
脇から肘の手前まで長く引っ張り合った状態にして
肘を弛めながら、体の中心から外へつなげてみてもらった。
こうすると滑らかにすんなり伸びている。
上の写真に比べて、角度はもとより、脇から肘部分の固まった感じがなく
長さがある。
肘自体をぴんぴんに伸ばすと、肘は過度に押され、不自然な角度がつく。
二の腕や肩にも力が入り、思うように自在には動かしにくい。
膝でも同じである。
膝自体をぴんぴんに伸ばすと、膝は後ろに押されて
反張膝になり、他の部分も固く力が入ってしまう。
言葉の便宜上、「肘まで」「膝まで」と言うことも多いけれど
レッスンで指導したり、自分自身が使う時のイメージでは
肘の手前(二の腕の端)、膝の手前(腿裏の膝に近いところ)までを
しっかり伸ばし、その先を細く長くつなげていくように心がけている。
「緩める」と言えば、全部の力を抜いてしまいがちだが、そうではない。
体幹からのつながりを受けてしっかり伸ばすところと、
更にそれにつながり従っていくところのイメージを持って使いたい。
参考:なぜ猿手になるか(2020年2月22日)
※10/18㈯クリエィティブダンスシアターの催し
※今後のワークショップの開催予定
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