開脚から痛みなく脚を回す意識付け
股関節の中の意識
たまたま、股関節の中のことを書こうとしていたら
このところ毎月、遠方からワークショップに来て下さる方から
メールをいただいた。
『最近、上手くコントロールすることはできないながら、
今までほとんど感じられなかった体の部分(坐骨や肩甲骨など)を
少し意識できるようになって、イメージがわかるようになってきました。
坐骨を揃えて全身が繋がるように!と念じる(コントロールできないのでイメージだけ…)
と、やりにくい動作もちょっと落ち着くように感じています。』
これは本当にその通りだ。
写真の赤い矢印が坐骨。
「坐骨ってなに?」と思われる人もいるくらいのこの部分を意識するとか、コントロールするのは
考えたこともない人が殆どだから、いきなり動かすイメージを、と言われても
感じられなくて当たり前。
でもこの方のように「こんな感じ」とイメージを持つだけでも
しないのとは全く違う。
時間をかけて、少しずつ体はそのイメージに反応してくる。
「点でなく、面で座りましょう」と言うのは
このオレンジのラインを左右でイメージすれば体幹の底に当たる部分(股の部分)が面にできる、
ということだ。
赤点の坐骨から手前に見える恥骨、恥骨は滑らかなカーブで、上に上がっているから
坐骨から恥骨までを、床と水平な面にはできないが
上に上がる前のところの数センチは面にすることができる。
こうして股関節の底が安定すると、徐々にいろんな部分の意識ができるようになってくる。
坐骨を中心に寄せて、脚の角度を意識すれば、骨頭がきれいに回って脚が外に向けられる。
腰椎の下の体幹の底から、吸い上げるように引き寄せる意識や
股関節と脚をどの部分でも入れ込める意識
さらには仙骨が動く意識など。
これらは外から見た目には大きく変化が見えるものではないが
この人の目には見えにくい意識は、変化が見えやすい部分につながっている。
この股関節の中で操作するイメージがわかると、脚に無駄な力は入らない。
気付けば、脚がとても楽に使えるようになっている。
初めは感じられない1歩から。
イメージするとしないのとではステージが違う。
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