肋骨の位置を整えて自然な力の流れを作る
骨で見る肩甲骨と腕
「肩甲骨を回し下げて、柔らかく肩を下ろして下さい」
となぜ言うのか。
肩甲骨が上に持ち上げられていると、肩は前に来るし
腕を上げようとすると、肩が盛り上がり、腕を思うように動かせない。
骨のある状態が、楽に動かせない状態から
楽に動かせるようにするためなんですね。
写真のように骨で見ると
肩甲骨が持ち上げられずにあり、
体の横から見た時に、腕の付け根が前に行かず
肩甲骨と同じラインにあると
この写真のように、すんなり腕が上に上がります。
肩甲骨の回し下げ方
写真と動画があります。
ご参考まで。
肩甲骨を回し下げて
肩が上がらないようにできた!と安心していても
無造作に腕を持ち上げると
肩甲骨はいとも簡単に上がってしまい
しかも本人は「肩甲骨は下げた!」と思いこんでいるので
使いにくいのを気づかずに使っている場合も多いです。
誘導すると、大抵は楽に勝肩甲骨を下ろし、腕を上げる感覚を実感されますが
自分自身で意識し、整えられるようにするには
当然、時間がかかります。
右に何センチ、下に何センチと言うように
言葉で表現し、覚えられるものでなく
実際に自分で動かしてみて、自然で楽な状態にできる場所を
誘導されながら覚える、更に自分自身でも試行錯誤していきます。
うちにレッスンに初めて来られる方は
床に寝てもらうと、殆ど全員の方が
肩が盛り上がり、辛い状態で寝ておられます。
肩甲骨を回し下げて寝ることを覚えられると
その夜から楽に朝まで寝られた、と言われる方が殆どです。
骨が本来ある状態にすれば、楽になりますが
骨だけの骨格模型クンと違い、人間は動きますから
意識するかしないかで、体の在り様は全く変わってくるのです。
楽な状態を積み重ねれば、体は少しずつ楽な方向へ変わっていきます。
体が楽になれば
運動のパフォーマンスのみならず、ライフスタイルまで変化すると言っても
過言ではありません。
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