肋骨の位置を整えて自然な力の流れを作る
簡単な実感を体に染み込ませる
いろんな方とお会いするが
最近、特によく感じることがある。
どなたも、ご自分の体を真剣によくしたいと思ってらっしゃるし
本当に一生懸命取り組んで下さる。
「体が本当に固いんです。」
「今まで何をしてもよくならなかったんです。」
そうおっしゃる方たちの体は一様に歪んでいたり、縮んでいたり様々だけれど
写真を撮ってお見せすると
「えっ!? こんなに歪んでるの?」と驚かれる。
ご自分で、「股関節の高さが左右違う」とか「巻き肩になっている」とか
よくご自分を観察されている人もおられるが
その場で、その方の楽な状態に誘導してみると
「今までに感じたことのない感覚」と驚かれたりする。
どなたも実際に体で感じる痛みとか、物理的に動きにくいことは
よくわかっていらっしゃるが、歪んでいたり、痛みがあったりするとき
自分の体がどう見えているかということはご存じでない。
自分の全身を鏡に映してみたことがない、と言う方も多い。
自分自身を客観視することは難しいことだが
体を客観的に見るのは比較的とらえやすい。
鏡でも写真でもビデオでも2次元でしか見えないから
全てを知ることは難しいが
まず立ち姿がどんな風に見えるか、を知れば、改善の助けになる。
特に普段、あまり体を動かさない人が、それを知ると
伸びしろが多い分、顕著に出る気がする。
私が初めて、腕が上がらなかったり、腰が痛くて寝込む、と言うような
大人の方のレッスンを始めた時は、随分悩んだ。
だから、「痛い」と言う方と同じ格好にしてみることから始めた。
こうするとここが痛くてきついんだな、これだと腕が上がらない。
自分で人の痛みを知ることでわかることが多かった。
もちろん同じようにできないこともあったが、よく見ることで
なぜそうなるか考えて行くことができた。
「癖だから仕方ない」
「もともとそうなのだから仕方ない」
ダンサーでもそう言う人は多い。
でもやってみないとわからへんやん、と思う。
「こうすればできるよ」とうながすと、「あっ!ほんとだ。こんなに楽にできるの?」
と喜ばれ、「これ、できるようにするわ!」と言われるが
次に会えば、全く元通り。
体をよく動かしている人の方が、特に「自分のやり方」から抜けにくい。
難しいことをする時に、どう応用するか慣れないために
慣れ親しんだやり方で済ませてしまう。
そして楽にできたやり方がどこかへ飛んで行ってしまう。
自分がそうだったからよくわかる。
簡単な、自分が実感できることを何度も繰り返す。
それが確かになると難しいこともできていく。
何十年と慣れ親しんだやり方を変えるのは簡単ではない。
できる感覚を体感することはできるが、自分に染みつかせるのは自分の作業である。
行きつ戻りつは誰でもする。
でもあきらめずに体に教え続けると、体の方が根負けして覚える。
どんなすごい人でも一直線にはいかないが、
自分でコントロールするのは一つずつ、少しずつだ。
気付いたら、コントロールできるところが増えている。
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