重心を感じて立つ うまさきせつこのボディコントロール
ビールマンスピン目指して?
昨日、ここしばらく大会とかインフルエンザで、
レッスンに来ていなかった小学生とマンツーマンのレッスンをした。
フィギュアスケートをやっている小学生だが
体の成長期に関わらず
いろいろ難しいことをするよりもじっくり軸を作っていくのが大事だと思うので
私が見る時には地味なことに終始する。
自分の体の位置を覚えて、どうしたら体が痛くなく伸ばせるか
無理な使い方で成長期の体を痛める使い方をすると
心の方が縮んでしまう。
自分の体がどう使えば自然に動く方向なのか
単純に上を見上げる、背骨を伸ばすということでも
前方向に押して「反る」ように使ってしまうことが多いが
痛いのを我慢して使い続けると、伸びない。
痛くないから伸びやかに体が使えて行く。
立つだけでも、無駄な力を使って立てば無駄な体力を使うだけでなく
体のバランスが崩れて、本来持っている力が出せなくなる。
赤い線の小さなコブのような曲線は、背骨1本ずつを順番に動かして伸ばしていく、
ということである。
「反る」とイメージすると、背骨を前に押して、その高さのまま後ろに倒れるが
そうすると、横隔膜は開いて、背中はくちゃっと縮む。
苦しいだけで伸びて行かない。
背骨を長く伸びて行く方向に、回し下げた肩甲骨も送り出して行く。
腰椎にもつながっていくので、自然にお腹も伸びる。
背骨を長くしならせていく分には、どこにも縮みがない。
まだまだ可動範囲は伸びて行く。
お腹が伸びないまま、首だけで上を見る人は多い。
片脚にガッツリ重心をかけないで、床から脚が離れても
体幹で立てるようにするなど
みんなが憧れる派手なことが安全にしたければ
日常の生活でさえ、きちんと立て、きちんと座れ、背中から歩ける、
普段からの意識できる体でなければ、一定のところから伸びはしない。
私たちの踊りの中では、「ビールマンスピン」をすることはないが
体の流れとしてはこういうことである。
一気に脚を上げよう、反りかえろうとすれば
痛い思いに耐えてこそできる、という発想になるが
可動範囲はいっぺんに大きく広がるものではない。
少しずつ自然の流れを作っていけば、飛躍的に広がることもあるが
自然な流れを無視して促成栽培しようとすると、必ずほころびがでる。
体の柔らかいジュニアはその柔らかさで、「今は」できることが
成長に伴って体が変化すると出来なくなってしまうこともある。
女の子は特にそうだ。
一生懸命練習したものが、体の変化で出来なくなってしまうほど
悲しいことはない。
体が変化しても、自分の体の認識ができ、自然な流れに合わせて
自分自身でコントロールできることをしっかり覚えてもらいたいと思っている。
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