自分ができる段階での『最大』を通ること
視点を変えてみる
昨日、4月の1回目のワークショップが終了しました。
踊りをされている方、普段はあまり運動されていない方
遠方から来て下さった方様々でしたが
股関節の痛みや、不具合を感じている方が多く
どなたも股関節を脚ごと、ひと塊で使われている状態だったので
体全体をご自分の自然で楽な状態になることを
まず体感していただき
坐骨のイメージや認識、使い方
股関節の入れ込みはどうするか、
ひとつずつじっくりとご一緒にレッスンしていきました。
今回初めてご参加の方も多かったのですが
最後にはどなたも楽に座れるようになり、笑顔で帰られました。
自分で思っている「楽に立つ」「体の力を抜く」というイメージと
今回していただいたことは視点が違います。
通常の意識では、体の各部分を離して使う、と言うことには
なかなか思いが行きません。
大抵、背骨は1本、脚もそれぞれ1本ずつ、腕も1本ずつ左右にある、という認識で
いろんな骨があることはご存じでも、それを分化させることには
思いが至らないのが普通です。
「張る」と言う言葉ひとつでも
中心から力を順に送っていくとは最初は思えず
チューブ一杯に入って凍らせたアイスキャンディーのように
全部にガンガン力をいれてしまいます。
体に触れて、「ここを通って、更に遠くへ」と誘導すると
徐々にコツをつかんでいかれました。
私どもがやっていることは、同じことでも日々変化しています。
タオルストレッチひとつでも、一昨年より昨年、昨年より今年
今年の最初より今の方がより少ない負担で使えることを提案できるようになっています。
試行錯誤してやっていることが、新たにお会いする方に
すんなり通っていくのが見えた時、大きな喜びがあります。
自分の体をよりよい方向に考えて行くことで
人に喜んでいただき、それが回りまわって、また考えさせて頂けるのは
有難い循環です。
最近は皆さんとご一緒に三宮までの道をご一緒に帰ることが多いのですが
そこでいろんなご質問を受けたり、皆さんの思ってらっしゃることを
お聞きするのもまた楽しみの一つです。
次回の予約を頂いたり、今朝も
「腰のだるさが全くなくなっていました。楽しかった」と
嬉しいメールを頂戴しました。
おそらく最初は
「何でだかわからないけど、楽になった」と言う感覚だと思いますが
ご自分のそれまでの視点と今の視点が変化しているのです。
「これが自分で出来るのかどうか自信がない」とおっしゃる方もいますが
今までと全く違う意識の持ち方であり、違う使い方ですから
戸惑って当たり前です。
1度で何もかもできたらそれに越したことはありませんが
体の習慣は一夜にしてガラッとは変わらないのです。
自分の自然で楽な状態は体感できますが、それを自分の習慣にしていくには
時間がかかります。
習慣を身に付けるのは人任せにはできず、自分にしかできないことなのです。
※「5月のワークショップのご案内」http://mbp-japan.com/hyogo/us-bodycontrol/seminar/2716/
(4月から2日のうち1日を土曜日に設定しました。)
4月のワークショップは両日ともに募集を締め切りました。
※「Cross in the space 観る 語る 踊る 遊ぶ」
折田 克子によるワークショップとクリエイティブダンスシアターによるパフォーマンス。
(私も踊ります)http://mbp-japan.com/hyogo/us-bodycontrol/service1
↓「うまさきせつこのボディコントロール」の詳細はここから
うまさきせつこモダンバレエ研究所
せつこのゆったり自分コントロール