本当に求めていることだけが自分のものになる
あらゆるいい状態が合致すること
体幹の意識を高めて、日々体のイメージを持って
過ごし、それを習慣化していくと、自分自身で体のつながりを考えて
自分なりに工夫できるようになってくるが
動きの中で実践していこうとすると、すぐには体が反応しない。
動かない状態であれば、わかるつながりも
いざ動くと手足が先に動いてしまって、つながりが切れた状態になったり
自分ではつながっているつもりでも、
実は滑らかに動くための状態とは違ってしまっている、ということはままある。
1秒前には文句なくつながっている状態が
一瞬にして、部分だけで使ってしまっている状態になってしまう。
人の体は動かなくても動いている。
呼吸すれば胸が隆起するし、お腹も伸びたり縮んだりする。
例えば息を吸ってからと吐いてからでも
タイミングが違うと体は思うように動いてくれない。
体の流れが滞りなくつながっていく心地よい状態は
うまくつながるための微妙なタイミングも含めて全て揃っているということだ。
スムーズに動いている途中でも
「えっと、次はしっかり脇を伸ばさなくっちゃ!」
などと、部分的な意識のスイッチが入ると「脇!」「脇!」とその部分に意識が集中して
それまでのようには伸びず、撃沈! となってしまうこともある。
そういうスイッチは切っておきたいところだけれど
電化製品のようにならないところが人の体。
スムーズに動く時は「ここを意識して!」という頭で考えるスイッチは完全にOFFになっている。
体と意識は見事に合致して、あれこれ考えていない。
頭の中は考えていると言うより、「感じていることをつないでいる」に近いかも知れない。
先日、フィギュアスケートの世界グランプリの放映を見ていた。
元々好きなのと、うちにはフィギュアスケートの選手も来ているので
興味深く見ていたが、ショートの浅田真央さんは素晴らしかった。
体の流れが美しく、それをコントロールできる余裕があった。
頭の中で、あれこれ忙しく考えてはいないだろう。
体の無理のない流れに心も体もうまくつながって、心から楽しんでいるように見えた。
個人的には今までで一番素晴らしい滑りだと思った。
うまくいかないで苦しみ、悩み、試行錯誤して、ありとあらゆることをやってみて
ようやくたどり着いた心技体だと思われる。
練習を誰よりもしたからだけでなく、心もそれにつながる体も
いい状態のイメージがしみついてなお、全てのタイミングが合致することを
繰り返し、人として成長されたうえで
ここ一番に楽しめる余裕を持てているのが素晴らしい。
誰もが浅田真央さんにはなれないが、誰もが自分自身の環境やレベルの中で
あらゆるいい状態が合致することを実感することはできる。
「部分でなく」と言うのは
まさに体だけではなく、心も自分が身を置く環境も視野に置いて
その中で円滑に動いていく自分自身を磨いていく、ということだろう。
全てのことはつながりがある。
自分自身も含めて、自分の心も体も自然につながってみたい。
すぐにうまくいかなくても当たり前。
つながるところを自分の体の中心から
少しずつ 少しずつ 広げてみたい。
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