坐骨を中心に寄せる感覚シミュレーション
体が通ると最高の笑顔

体幹を整えて行くために、毎回のレッスンで
いろんなことをやっているが、
坐骨とかかとのつながりを自分で実感できた人は
膝下のねじれや開きを自分で調整できるようになったり
固くなっていた前腿の力がスルリと抜けて
柔らかくなったり、アラベスクひとつでも
長く張りのあるものになったりと
いい状態になっている。
人間は何かひとついいきっかけをつかむと
すごく前向きになれる。
目標に到達していなくても
その道に向かっていると思えることは
誰だって嬉しいし、もっとこうしてみよう、こうしたらどうかしらと
向上心がムクムク起こってくるのは楽しい。
体幹の感覚をしっかり意識できる人ほど
坐骨とかかとのつながりを実感されるのが早い。
やはり部分でなく、全体が整ってくるからこそ
反応が早くなるのだろう。
「感覚がまだ薄いんです」と言われる人でも
開脚前屈から、後ろへ脚を回すというのができた。
ベリーダンスをされている方だが、ご自分だけできなくて
悩んでいらしたと言うことだったが
開いた脚の膝やつま先が全部前方に倒れていたので
坐骨を寄せる方向を誘導したら
詰まってしまっていた股関節の隙間が開き
体幹からつながる方向に脚を張ることができたので
「あれっ?」という感じで、難なく脚が回った。
「うわ~っ!嘘~!いくら練習してもできなかったんですよ!」
ものすごく喜ばれて、何度も感覚を確かめておられた。
自分で実感して味わう感覚は何物にも代えがたい。
「体が通った顔」って
顔だけでなく、体全部で喜んでいる顔になる。
こんな笑顔はどんなにドレスアップした時の顔より
最高に輝く笑顔。
よく見せようと作った顔ではない。
公開して見せてあげたいほど、無心に素晴らしい笑顔である。
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