姿勢と「丁寧に扱う」意識は一生もの
笑ってレッスンの効用
土曜日に東京からレッスンを受けに来て下さる方もあって
通常、この日のボディコントロールクラスは
信頼のおける若い人に任せているが
前回、パーソナルを受けて頂いている方なので
私もレッスン開始ぎりぎりに稽古場に行く。
ものすごく楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
いい感じである。
体幹からいい状態で使ってもらい、いい反応をしてもらうために
レッスンは楽しく明るい雰囲気の中で進めたいのが
私の願うことである。
着替えて行くと、本当に楽しそうにレッスンして下さっている。
「あら~。本当に腕の長さがちがうわ~!」
などと喋りながらも真剣に自分に集中しておられるのを見ると
いいな~と思う。
真剣=厳粛な雰囲気ももちろんいいことだが、自然な状態の中で集中してもらうのがよい。
笑っている=ふざけているのとも違う。
体がいい反応をすれば、誰だって楽しい。
楽しければ自然に笑顔もでるし、言葉も出る。
その言葉に反応して「うふっ!」と笑うこともあるし
それでよりほぐれることもある。
楽しい雰囲気の中で、体も心もいい状態にしていただいて
体の声が聞けるように、自分が思うように動ける体への
アプローチをしてもらう。
それが脱線せずに運ぶよう、またいい方向に行けるように
教える立場の者がいるのである。
笑っていても、それぞれを感じている。
集中しても「個」のみの世界でもない。
薄い皮膜のようなものがそれぞれを包んでいて
「個」にもなれるが、皮膜越しにちゃんと交わることもできる。
皮膜の分だけの「距離感」は存在するが
個体のように、それぞれを隔てない距離である。
個人的にそれが笑って、レッスンできる「距離」だと思っている。
「距離」があるから、自分も他人も冷静に見ることができる。
一体化してしまうほど近いのはきついこともある。
レッスンとは関係ないが、たまに本当に顔がくっつきそうな距離で
話す人がいて、私などは「わっ!近っ!」と思ってしまう。
近づくことも離れることもできる距離感で
心と体に自然なことをすれば、当たり前に「笑い」が生まれてくる。
「笑い」は心と体をリラックスさせてくれて
知らぬ間に自分に集中している。
決して一人でなく。
東京から、はるばる来て下さった方も
この雰囲気と自分の身体の実感を感じて下さったようである。
お家に帰られた途端「何だか首が長くなった?」と言われたらしい。
人に寄っては2センチ以上、身長が伸びて帰られる方もいる。
体がいい状態になったと言われるのは嬉しいことである。
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うまさきせつこモダンバレエ研究所
せつこのゆったり自分コントロール