講演「子どもが伸びる!自己肯定感を育てる親子関係のつくり方」 明石市民会館
1月30日(土)は緊急事態宣言下にある大阪府八尾市で徹底した感染予防対策のもとPTA指導者研修会で講演させていただきました。
テーマは「子どもを伸ばすプラスの問いかけ」。
皆さん、親が普段子どもにかけている言葉ってどんな言葉が多いでしょうか。
「早くしなさい」
「もう宿題したの」
「何回言ったらわかるの」
「いい加減にしなさい」
こんな言葉が多いでしょうか。
実は親が子どもにかける言葉の8割以上は 注意・命令・禁止・叱責 なんですね。
これでは子どもの自信ややる気は引き出せません。
これらの言葉は上からの一方通行で対話になっていかない言葉なんですね。
自信ややる気を引き出そうと思ったらもっと子どもの立場に立って対話しなくちゃ引き出せません。
それには「プラスの問いかけ」が非常に効果的です。
まずは自分が「マイナスの問いかけ」をいっぱいしているということを意識化する。
そして意識的に子どもにかける言葉を「プラスの問いかけ」に変えていく。
そうすると親子の会話も前向きになってきます。
子どもにかける言葉が変わると子どもとの関係が変わってきます。
そして子どもとの関係が変わってくると子どもが変わってくるのです。
実は、自信ややる気を引き出す最大のカギは親子関係にあります。
では、どういった親子関係が子どもの自信と意欲を引き出すのか、資料をもとに皆さんと一緒に考えて参りたいと思います。
具体的な事例やドラえもんの話などを交え「より良い親子関係」について楽しくわかりやすくお話ししました。
レジュメの最後に織り込む形でお一人お一人それぞれ違う詩をプレゼントしました。
講演後の質疑応答で二つ質問が出ました。
一つは「発達障がいの息子の理解できない行為について『なんでするの?』と理由を聞いても返事が返ってこなかったりするのだけれどどうすればいいですか?」
「親としてはただその行動の理由が知りたくて『なんでするの?』と聞いたとしても、尋ねられている子ども側からすれば、その行為を責められているように感じることがあるんですね。責められている、叱られていると感じると何も言えなくなりますから『なんでするの?』ではなく、『ちょっと待って。何がしたかったのかな?どうしたかったのかな?』と優しく聞いてあげるようにしてください。また発達障がいのある子は言葉で上手に表現しにくい子も多いですから、優しくゆっくりと目線を子どもと同じくして『~したかったのかな?』『~が嫌だったのかな?』と聞いてあげてください。そうして安心させてあげてあげると子どもも心を開いて正直な気持ちを伝えてくれるようになりますよ。」とお答えしました。
もう一つは「専門学校生で、鬱みたいな感じで学校に行けなくなった子に対してはどうすればいいですか?」
「うつ傾向があって行こうと思うのだけれど体が動かない、ということであれば無理に行かそうとはしないでください。まずはゆっくり休ませてあげてください。その際『なんで行きたくないの?』と行きたくない理由をしつこく聞いたり、『これからどうするつもりなの?』と今後のことは聞いてあげないで欲しいのです。現時点では心が弱っているのでまず心の健康を取り戻すことが先決です。何も言わず温かく見守ってあげてください。そうしてゆっくり休ませてあげたら心も元気になって『こうしていきたい!』という前向きな気持ちも出てきますのでそれまで待ってあげてください。中高生はまだ自我がしっかり育っていないので(限界まで我慢できないので)うつ病にはなりにくいですが、その代わり不登校になる子が多いんですね。不登校がうつ病の前駆症状みたいなものと理解すればやはり対処方法としては同じようになると思っていただければと思います。」とお答えしました。
皆さん、大変熱心に聞いてくださいました。
ありがとうございました。
またお会いできる日を楽しみにしています。
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