兵庫県加古川市立氷丘南幼稚園での講演会 「あなたのままで100点満点」
12月15日(日)は宍粟防災センターで講演会がありました。
テーマは「自信とやる気を引き出す親子関係のつくり方」。
これは講演「自己肯定感を引き出す親子関係のつくり方」と同じ内容の講演です。
”自己肯定感”という言葉がまだ一般の方には馴染みが薄いだろうということで上のタイトルにしました。
聞いてくださるのは宍粟市内の幼少中のPTAの皆さんと人権教育担当の教職員の皆さん約150名です。
下の資料をもとに具体例やエピソードを交えてお話ししました。
1、幸せを受け取る(子どもの存在を喜ぶ)ではこのようにお話ししました。
みなさん、ドラえもんはご存知ですね。
ドラえもんの中でも名作と呼ばれるのが「のび太の結婚前夜」というお話です。
どんなお話なのかと言いますと、
のび太が本当にしずかちゃんと結婚できるのか心配になりましてドラえもんに相談します。
ドラえもんはそんなに心配なら未来の結婚式を見に行けばいいじゃないかとタイムマシンで二人で見にいくことにしました。
ところが何の手違いか結婚式当日ではなく前日に着いてしまいます。
仕方がないのでしずかちゃんのお家に様子を見にいくことにしたのび太とドラえもん。
透明マントをかぶってしずかちゃんのお家に忍び込みます。
その頃、しずかちゃんのお家では明日に結婚式を控え、親子水入らずの最後の食事会が開かれていました。
食事会も終わり、しずかちゃんはパパのところに行って花嫁の挨拶のするのかと思えば、何も言わず目を伏せて二階に上がってしまいます。
どこか浮かない表情のしずかちゃん。
それを見ていたドラえもんはそっと『正直電波』を取り出し、しずかちゃんに照射します。
すると、しずかちゃんはパパのところにやって来てこう言い出します。
しずか「パパ、あたし、およめにいくのやめる!」
パパ 「ええっ!!」
しずか「これまで、ずぅっと甘えたりわがまま言ったり・・・、それなのに私の方はパパやママになんにもしてあげられなかったわ」
パパ 「とんでもない。君はすばらしい贈り物を残していってくれるんだよ」
しずか「贈り物? あたしが?」
パパ 「そう。数え切れないほどのね。
最初の贈り物は、君が生まれてきてくれたことだ。
午前3時ごろだったよ。君の産声が天使のラッパみたいに聞こえた。
あんなに楽しい音楽は聴いたことがない。
病院を出たとき、かすかに東の空が白んではいたが、
頭の上はまだ一面の星空だった。
この広い宇宙の片すみに、ぼくの血を受け継いだ生命がいま、生まれたんだ。
そう思うと、むやみに感動しちゃって、涙が止まらなかったよ。
それからの毎日、
楽しかった日、
満ち足りた日々の思い出こそ、
君からの最高の贈り物だったんだよ。
少しぐらいさびしくても、想い出があたためてくれるさ。
そんなこと気にかけなくていいんだよ」
しずか「パパ・・。私、本当にのび太さんとうまくやっていけるかしら・・」
パパ 「のび太くんを選んだ君の判断は正しかったと思うよ。
あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことができる人だ。
それが人間にとって一番大事なことなんだからね。
彼なら、間違いなく君を幸せにしてくれるとぼくは信じているよ。」
透明マントをかぶってそれを聞いていたのび太はしずかちゃんのパパに感謝するとともに安心して現代へと帰って来るというお話です。
実は私、6年前初めて花嫁の父になりました。
結婚式ってね、必ず小さい頃からの写真が音楽やナレーション付きでスライドショーで流れますね。
「イベントごとが大好きでした・・」
そんなナレーションとともに3歳の娘の誕生日の時の写真が。
そこには満面の笑みでピースサインをしている娘と若い頃の自分や妻が写っています。
ああ、あの時は楽しかったなあ・・
ああ、あの時は幸せやったなあ・・
て思い返しますと、しずかちゃんのパパが言われるように
子どもから幸せをもらってたんやなあ、
いっぱい、いっぱい幸せをもらってたんやな、
今までありがとう。
て思ったら涙が溢れてまいりました。
親になりますとついつい子どもに何をしてやれるか、何を身につけさせてやれるかと『与える』ことばかりに目が行きがちですが、本当は子どもが持ってきてくれた愛や喜びや幸せを『受け取る』ことの方が何倍も大事なんじゃないかと思うんです。
親はね、勘違いしてしまうんです。
親が子どもを幸せにしてやらないとって思ってしまうんです。でも、逆なんですね。親が子どもを幸せにするんじゃないんです。子どもが親にいっぱい幸せを与えてくれているんです。親は幸せをもらっている側なんですね。そしていっぱい幸せをもらったらいいんですね。
なぜか?
幸せな親が幸せな子どもを育てるからです。
そうして子どもに幸せを返していったらいいんですね。
自分という存在は親に喜びを与える存在なんだ。
幸せを与える存在なんだ。
そう思えること。
それこそが子どもの自信や意欲の基礎となるものです。
講演の終わりに一人一人にそれぞれ違う100種類の詩をプレゼントしました。
みなさん熱心に聞いてくださいました。
ありがとうございます。
また皆さんにお会いできる日を楽しみにしています。
< リンク >
講演会の講演依頼.com|長谷川満 プロフィールページ
https://www.kouenirai.com/profile/3820
システムブレーン|長谷川満 プロフィールページ
https://www.sbrain.co.jp/keyperson/K-7816.htm
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